熊本県倫理法人会

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11月26

【水俣芦北】莟和弘・熊本県倫理法人会事務長が講話

母から「万人幸福の栞」を渡される

11月24日、熊本県倫理法人会 莟和弘・事務長(つぼみ瓦工業合資会社 代表社員)が、「40年余の倫理活動の実践を通して学んだ事」をテーマに講話を行いました。以下は、講話の要旨です。

熊本市内でつぼみ瓦工業という屋根工事業の仕事をしています。私は3代目です。おかげさまで、来年90周年という節目を迎えます。倫理が私を導いてくれたということを含めて、お話します。

高校卒業後、海上自衛隊に3年間奉職して、昭和54年に退職して今の会社に入社しました。その時母から「万人幸福の栞」を渡され、「3代目として会社を立派に経営していくために、まずこれを勉強しなければならない」と言われました。私にとって初めての倫理との出会いでした。丸山敏雄先生が熊本にひとのみち教団の普及でおられたときから祖母が勉強したご縁で、それを母が受け継いで、さらに私が学ぶことになりました。

海上自衛隊の教育と倫理法人会の共通点

海上自衛隊には、父と約束して3年間だけ行かせていただきました。旧海軍の伝統が残っていました。色々なルールがあり、人間的な教育を徹底していただきました。倫理法人会と共通しているものが、①「ハイ!」の練習、②「気を付け、礼!」、③素手でのトイレ掃除、④約束を守る、5分前集合の実践などでした。あとで、倫理法人会に来て驚きました。

私は、精神的にもろいところもあり、ノイローゼ、鬱(うつ)になる一歩手前までいきましたが、薬の力を借りながら、倫理の学びのおかげで自分をコントロールできるようになりました。「万人幸福の栞」には、「気持ちが先である」と書いてあり、今まで気づいたことをその都度「栞」に書き込んでいます。

会社は、トップの心、トップの姿勢が重要です。わが社では、毎朝「職場の教養」を使った朝礼を行っています。高所作業が多く危険が伴う仕事なので安全を強調したり、体操をしたり、モチベーションをあげるためいろいろ工夫しています。

「明朗・愛和・喜働」の精神を、「社是」に入れています。「挨拶・返事・後始末」は生活の基本であり、まず先手の挨拶をしなければ、挨拶は返ってきません。「感謝」の気持ちを忘れないようにしています。

人間には、志が大事です。何で生まれたか、どこに向かっていくか、何がしたいかによって、人生が大きく変わると思います。生かされている事に感謝し、降りかかる困難や苦難を試されごとと受け止め善処する。

変化に対応できているのも倫理のおかげ

瓦の仕事は、1400年という長い歴史があります。私は40年から50年しか仕事をしていませんが、長い歴史から見ればほんの一瞬です。世の中は絶えず変化しています。変化に対応できているのも倫理のおかげだと思います。環境に適応できない場合、企業は淘汰されます。

モーニングセミナーや倫理で学ばせていただいてたくさんの気づきがあります。週1回ここに来ることによって、エネルギーをもらって、自分もエネルギーを出していきます。いい意味で循環します。

「即行・即止」とは、その時の気づきによって、勇気をもって決断し実行する、また、いかんと思ったらやめることです。「継続は力なり」です。100日(3か月)実践を行うことにより、自分の身についてきます。両親の足洗いをしたときは、感謝の気持ちをあらわしたのですが、涙を流して感動しました。心が浄化され、素直な気持ちになることができました。

「急ぐな、先のことを心配するな、自然に任せて処置をとれ、これで良い喜べ」という丸山敏雄先生の遺訓がありますが、私はこの言葉で救われました。「万人幸福の栞」には、自分の心に響く言葉がたくさんありますが、本当に有難いと思います。(以下省略)。

ご清聴ありがとうございました。

この講話文は、講話者のご承諾をいただいて掲載しています。