熊本県倫理法人会

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7月28

【水俣芦北】7月28日モーニングセミナー講話

令和3/7/28(水)熊本県 水俣芦北倫理法人会 モーニングセミナー

 

7月28日、水俣芦北倫理法人会のモーニングセミナーでは、八代中央倫理法人会 荒川裕子・女性委員長(㈱レイアネオ代表取締役)が、「禍福は糾(あざな)える縄の如し」をテーマに話されました。以下は、講話の要旨です。

私は、1964年神戸で生まれ、子供時代青春時代を大阪で過ごしました。88年、東芝のPC販売店でパソコンのインストラクターとして勤務していました。20代のころから、歴史書「史記」の一節である『禍福は糾える縄の如し』という言葉が好きでした。<人生とは、不幸で悲しみ嘆いていても幸福になる。逆に幸福な状態に甘んじていたら、また不幸になったりする。その様子を、紐をより合わせて作られる「縄」のようだ>と表現している言葉です。

「苦難福門」と通じるところがあります。私は、この言葉が大好きです。嫌なことがあっても、大変なことがあっても幸せになれます。失敗しても幸せになれる。もし失敗した時のために、この言葉をいつも頭に入れておこうと思いました。

24歳で結婚しましたが、3年後に離婚を経験しました。子供が欲しかったので、3年後に前夫と再婚することになりました。その時に熊本に初めて来ました。知人はいませんでしたが、空気がとても美味しくて、こんないいところで子供をうめたらいいなと思い、張りきって不妊治療を行いました。妊娠したとき、大変な出血があって母子ともども死にそうになった時がありましたが、普通分娩で無事に双子が誕生しました。それからは楽しい日々でした。

その後、制作会社に勤めだしました。新しいビジネスとして、女性のためのサイトを運営することになり、私は張りきって作り上げていました。ところが、社長がこのビジネスモデルでは収益ができないといって途中で止めることになりました。

私は、一生懸命やっていたので独立して「女性のためのサイト」を運営することにして、二人で起業しました。女性のための場所も用意して、コミュニケーションの場所も作り、女性が生き生きと輝ける場を考えました。プレスリリースを作り、新聞テレビにもPRしました。テレビの密着取材を受け、その時ちょっとだけ時の人になったりしました。しかし、収益が取れずに1年経たずに崩壊してしまいました。

一緒に起業した友達とも別れ、さらにイライラしているため家の中もうまくいかなくなり、せっかく再婚しましたが離婚する羽目になりました。途端に生活に困りました。一人でレイヤという名前で事業をやり直し始めました。子供にダンスを習わせたかったので、必死に働きました。家賃が払えない日もありましたが、色々な経験ができて勉強になりました。

周りの人たちに恵まれて、税理士の先生が事務所を何年も無料で提供して下さったり、仕事を回してくれる人や手伝ってくれる方がいて、私も子供も一歩ずつ成長していったと思います。2005年に独立起業してから食べていけるまで10年くらいかかりました。16年には熊本地震にも遭遇しました。大変な中でも楽しく過ごし、いい経験になりました。こうした苦難や大変なことがないと、人間は感動や感激や感謝はできないと思います。

17年12月に、知人の紹介で初めて倫理法人会のモーニングセミナーに参加しました。朝からいい話を聴いて、皆さんにすごく歓迎されて違和感なく入会しました。倫理を学ばせていただいて、人のため自分のために尽力しようと、やっと法人化を決意して、さる6月株式会社レイアネオを設立しました。父は85歳ですが、大阪から来て設立パーティに参加してくれました。ちょっとだけ親孝行ができたかな、と思っています。ご清聴ありがとうございました。

この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。