【水俣芦北】山本健三・法人レクチャラー(大分臨海倫理法人会会長)が講演
テーマ:「倫理経営を取り入れ事業拡大」
令和6年5月24日(金)の「経営者の集い」(NS)では、(一社)倫理研究所法人局 山本健三・法人レクチャラー((有)ケンズ 代表取締役)が「倫理経営を取り入れ事業拡大」をテーマに約1時間講話を行いました。波乱万丈の人生を送りながら、20年前に倫理法人会に出会い、いくつかの倫理を徹底して実践したところ、いつの間にか事業が拡大したというお話に感激しました。以下は講話の抜粋です。
・昭和41年、大阪生まれ。小学校を8回転校、水道が止まるほどのどん底の幼少期を過ごした。52年、11歳の時に大分市に転居。父からは「人から好かれる人間になりなさい。人に正しいことができる人間になりなさい」と、徹底的に叩き込まれた。
・とび職の仕事をしていたが、数々の仕事を転職して、看板業の会社に勤めた。給料は高かったが、夜遅くまで働くことが多く、独立して有限会社ケンズを設立。現在、創業31年目に入り、屋内外広告業・内装業全般として全国的に業務を拡大している。
・当初は、下請け率が80%だったので、価格が決められないため会社が危ない状態になりジリ貧だった。表面では白鳥のように泳ぎながら、足元では必死に漕いでいた。私は、経営者として長い間演じ続けた。
・平成14年、「職場の教養」を勧められ、16年に倫理法人会に入会。17年、モーニングセミナーの講話に感動して実践型に変わる。
・コロナ禍になったとき、「雇用は守る、給与は払い続ける」と社員に言った。今思うと、よくもそんな恐ろしいことを言えたと思う。どん底だった。会社はつぶれると思ったが、倫理の学びはやり続けた。
・ある方が、パーティーションを持って相談に来られて3万円と言われた。僕だったら2千円で作れると言って製作してあげた。口コミで広がって東京から注文が来るようになって、会社を上昇気流に乗せることができた。
・倫理では、正直にやらないとダメ。まず人を助ける、与え続けること。振り子の法則があるが、僕は見返りを求めない。お客様が喜ぶこと、当たり前のことを徹底的にやるように努めてきた。嘘と手抜きはできない。
・今は、下請けは20%、元請率が80%になり、逆転した。気力とパワーと時間が必要で3年かかった。自分で価格を決めることができるようになった。
・自分のミスで見積金額を間違ったことがある。商品を自腹で負担して替えさせていただいた。そのお客様と深い信頼関係ができて、東京の大企業を紹介していただいた。面談して決算書や経営計画などを提出して1年以上かかったが、仕事が増えて広がるようになった。目に見えない糸で引っ張られている気がする。
・親と先祖に感謝して当たり前のことを徹底して実践している。内装業を10年前から始めたが、東京から九州方面までどんどん広がっている。その会社の西日本の協力業者130社の中から5社に選ばれ表彰された。安全性、信頼性、リスポンスの速さなどが評価されたという。倫理の教えを実践していたからだ、とスタッフにも感謝している。
・50歳になってから、業者さんに先払いをするようにした。喜ばれることをしていった。「支払日は、人生で一番楽しい日」と学んだ。最初は信じられなかったが、今では当たり前になった。私は絶対に値切らない。値切ってくる人には、他の業者さんを頼んでください、と言っている。今では、いいお客様ばかりが残っている。ご清聴ありがとうございました。
この講話文は、講師の承諾をいただいて掲載しています。