【水俣芦北】川尻成美・相談役が講話
令和3/5/12(水)熊本県 水俣芦北倫理法人会 モーニングセミナー
5月12日、水俣芦北倫理法人会のモーニングセミナーでは、水俣芦北倫理法人会の川尻成美・相談役((株)川尻型枠工業代表取締役)が、「日本とミャンマーの架け橋」をテーマに話されました。以下は、講話の要旨です。
私は、準水俣倫理法人会に入会して30年になります。平成9年3月11日に103社で正倫理法人会になりました。その前後から、役員になり、専任幹事になり、その後会長をさせていただきましたが、さらに事務局を15年間引き受けることになりました。
初代会長の会社が倒産してしまい、義理で入会していた人の退会が続出して38社まで減りました。そうした中で芦北の病院の先生(故人)から「水俣芦北倫理法人会」という会名にしたらという提案があり、その方も入会していただきました。平成19年3月の10周年までに100社達成に向けて努力しましたが、70社で次の会長にバトンタッチして引き継ぎました。
平成20周年のときに100社を達成してからスタッフもしっかりされてきており、盛り上がってきていると思います。
私が投げ出さなかったのは、1週間に1回のモーニングセミナーに参加することで生活の軌道修正ができるからです。モーニングセミナーに参加すれば、何かの気づきがあります。自分にとってとてもいいことだと思います。必ず、会社も家庭もいい方向にいくと確信しています。
さて、本題に入ります。ミャンマーは、旧ビルマです。以前はイギリスの植民地でしたが、数年間日本の領土だったこともあり、親日家も多いです。10月から2月までは乾季、3月から5月まで真夏、6月から9月まで雨季になります。雨季にはしとしとと雨が降ります。ほとんどの家が高床式の簡単な家になっており、雨季には船で移動することが多いです。
2008年にきわめて強大なサイクロン(台風)が来て、約13万人の人がなくなったそうです。ユニセフの呼びかけで、ミャンマーに学校建設を開始された方が、大分県の「パゴダの会」代表の古庄重生さんです。私もその会に入会して、平成30年5月、14校目の学校を寄贈して落成式に参加しました。
ミャンマーの子供たちの眼が、とても澄みきっています。わが社の創業40周年記念と設立30周年記念事業として学校を寄贈させていただき、「ニャンドン町ザージッ村希望の学校」という看板を掛けました。学校の教育方針として「明朗・愛和・純情(素直)、いつも明るく朗らかに。思いやりの心で人を愛す。素直な心を育む。」を掲げています。この時に息子と孫二人を連れて行きました。こういう貧困な国もあるということを見せておきたかったのです。孫はびっくりしていましたが、心の中に残っていい影響を与えると思っています。
現在は、コロナや内政の影響で交流や学校建設が難しくなっていますが、「貧困をなくす、公平な教育を施す」という国連が定めたSDGs(17項目の持続可能な開発目標)の目標に合致しており、今後も協力していく予定です。
倫理を学ぶとき、私は「倫理は哲学」と理解しています。哲学とは、世界や人生の基本的原理を追究することであり、研究であるから終わりはありません。最も大事な法則が倫理だと思うので、これからももっと勉強していきます。ご清聴有難うございました。
この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。