熊本県倫理法人会

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5月22

【水俣芦北】5/19MSで川﨑隆男・県副会長が講話

令和3/5/19(水)熊本県 水俣芦北倫理法人会 モーニングセミナー

5月19日、水俣芦北倫理法人会のモーニングセミナーでは、熊本県倫理法人会の川﨑隆男・副会長((株)エイジス代表取締役)が、「ピンチをチャンスに!」をテーマに話されました。以下は、講話の要旨です。

昨年7月の豪雨災害で、弊社の人吉支店が浸かってしまいました。社員から、「会社が浸かって大変なことになっている」という連絡をもらいました。

昨年は、火災保険の切り替えを進めていた時で、実績が大きく下回っていました。それに追い打ちをかけるように水害が起こり、大変な事態になりました。

人吉の事務所では、冷蔵庫が倒れたり、汚泥が入って大変な状況でした。社員から使いにくい事務所だと聞いて、全面的にリニューアルしようと即断しました。全部捨てて、中を消毒し壁を張り替えました。内壁を外すと、断熱材が入っていなかったことがわかりました。それまで社員が「夏は暑くて、冬は寒い」と話していた理由がわかりました。エアコンもファンヒータも設置していたので疑問に思っていたからです。

今回のリニューアル工事で、壁と屋根とか全部断熱材を入れました。机を始め全部入れ替えたので、事務所が使いやすくなりました。これもピンチからの発想の転換だと思います。

ピンチをピンチとして受け止めてしまって、「なんでこんなことが起こるのだろうか」、と誰しも思います。でも倫理を学んでいて良かったことは、ピンチをチャンスに変えられることがわかったということです。これまでも経営の中で、何度もピンチが訪れていますが、発想の転換をしてチャンスに切り替えてきました。ピンチが来てもうろたえなくなり、新たな手を打っていくことができるのを実感します。

大事なことは、起こっている現状を、目を背けず見るということ。他人の所為(せい)にしたり、時代の所為にしたりしていましたが、火の粉は自分で払わないといけない。起こっている現象をしっかり見つめていくと、解決の道が見えてくることが分かってきました。見えてきたら間髪入れずにやることだということもわかってきました。人吉の事務所も、時間をおいて悩んでいたら、なかなか進まなかったと思います。すぐに決意して業者さんに発注したので、どこよりも早く復帰することができました。

弊社はもともと八代と人吉にあった二つの代理店が合併して、今のエイジスという代理店になっています。当時は、メーカーさんからも心配されたのですが、弊社の快進撃が始まりました。みんなの力をあわせることで、それまで以上の力が発揮されました。

今回は、人吉方面では電話がつながらない状況になっていました。NTTに電話を入れて、弊社の人吉事務所への電話を全部八代のお店に転送してもらうように段取りしました。人吉のお店に電話された方は、八代に全部転送されて、八代のお店で事故受付を受けることができました。電話がつながらない不都合をお客様は感じることなく電話が出来て、保険金のお支払いを素早くすることができました。

水害で建物や自動車が全損になって契約したものがなくなりましたので、契約の減少を心配しました。しかし、蓋を開けてみると、どんどん新規の契約が入って来るようになりました。水害をきっかけにして営業成績もV字回復しました。最終的には全国表彰を受けることができました。本当に「禍を転じて福と為す」という状況が作れたと思います。(以下省略)

ご清聴ありがとうございました。

この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。