熊本県倫理法人会

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6月08

【水俣芦北】遠山武・八代市幹事がMS講話

テーマ:「倫理経営と建設サービス業を目指して」

令和567日のモーニングセミナー(MS)では、八代市倫理法人会 遠山武・幹事((株)藤永組建築部長)が「倫理経営と建設サービス業を目指して」をテーマに講話を行いました。

・昭和4210月八代市生まれ、55歳。県立小川工業高校建築科卒業後、東京都世田谷区にある建設会社に就職、そこでは、毎日遅くまで図面を書き、寮生活でプライベートの時間が無い事や、34カ月間休みがないのは当たり前の環境、そんな状況で、将来が不安になった私は、思い切って退職、しかし、今振り返えってみると、現場監督として第三者に対する配慮、後輩達の対応、施工図の作成等、あのときの経験が今に活かされている。

・当時はバブル期の絶頂期で忙しく、私が経験者ということもあって平成元年9月、(株)藤永組に拾っていただいた。

・会社では、毎日「万人幸福の栞」や「職場の教養」を読み、「セブンアクト」、「あいさつ実習」など『活力朝礼』をやっていたので、最初ビビリあがったが、栞の内容等、倫理の素晴らしさが少しずつ理解出来るようになり、入社して良かったと思っている。又、これまで数え切れない程の研修や自己啓発セミナー等に参加させていただいて、技術者として手厚く育てていただいた事に感謝している。

・平成16年には営業部に配置転換された。現場監督しかしたことのない人間だったのでとまどいがあったが、以前からお世話になっている病院を訪問して、メンテナンスの対応を、懸命に行った。新築の工事も少しずつ頂ける様になっていった。営業の私を応援して下さる思いがわかり、涙が止まらなかった。

10年後にまた建築に復帰して、市内の中学校の体育館を担当した。現場管理者と営業の融合を目指す「建設サービス業」という立場から、①工期を短縮して卒業式に間に合わせる、②無事故・無災害の達成、③学校から言われたことは全て受け入れる、④モラルを守りボランティアを積極的に行う、⑤現場見学会を開催するなどの目標を掲げて仕事に取り組んだ。最初は学校長に理解されず残念だったが、笑顔で一生懸命取り組んだ。毎月現場だよりを発行、掲示したり、建物の模型をつくって学校に展示した。結果として無事故で完工し、卒業式も行うことができた。学校からお礼の手紙を頂いたり、私達の取り組みが雑誌にも紹介された。「建設サービス」という我々の思いが伝わり、手ごたえを感じた。あの時、営業への移動の意味が、この時にわかった気がした。

・令和元年、当社の藤永勝利会長から「後継者倫理塾に行ってみないか」と言われた。最初、「経営者でもない、後継者でもない私が?」と思ったが、「いろいろな立場の後継者が必要だから…」と説明を受けてから、有難いと思って第一回熊本県後継者倫理塾に入塾した。

・その後の実践として①父を喜ばす実践;実家の墓参りと共に、妻の実家の墓参りと掃除、②妻を喜ばす実践;週23回の夕食を作って楽しく食事をすること、③部下を喜ばす実践;部員の話を聴く実践。その他に。一度だけの実践のつもりで、妻の誕生日にケーキを作ったが、とても好評で、そんなに喜んでもらえるならと、現在も作り続けて3年になる。部員20人あまりの笑顔も見たくなり、誕生日にはケーキを作ってプレゼントしている。

・これまでの充実した生活のすべては、藤永会長から倫理経営に基づく指導があったからだと思っている。その精神を正しく後輩たちに継承していく事こそが、今までの感謝であり、倫理を学ばせて頂いている意味と思っている。ご清聴ありがとうございました。