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講話者：山鹿市倫理法人会 女性委員リーダー 株式会社ライフタクト 営業社員 工藤彩友美 氏

テーマ：「笑顔は世界共通語～明朗・愛和～」

2023年3月14日（火）、第499回経営者モーニングセミナーが開催されました。

 

 

父への思いが変化したことと倫理

父の会社の倒産を機に、父親への印象が良い方に変わりました。私は父のことが嫌いだった。態度が悪いので中学生の時、この会社はダメになると思ってたら本当に倒産した。印象が変わったのはその時の家族会議。担当してもらった弁護士さんに「トラブルの元になるから(社長である父親は)家にいない方が良い」と言われたが、父はそれを断って、会社に居続けた。「私(父親)がここにいなかったら困る人がいるだろう」とそこから逃げなかった父を見て、素直にかっこいいと思った。父を許したでは無いけれども、父の会社を興した時の気持ち、今に至るまでの頑張りを改めて実感できた。倫理を学ぶのはそれからずいぶん立つが、「元を忘れず、末を乱さず」という言葉が大好きで、このことが大きく自分の実感に繋がっている。この出来事だけでそのように言うのではなく、「こんなにかっこいい父から生まれた子どもなんだという事が凄いこと」、と考えられるようになった。「子」という字は、2つの漢字できていて、「一」と「了」。始まりと終わり。「子」の字には、良く始めるためには良く終わらせなくてはいけないというメッセージがあると倫理で学びました。反始真終につながるこの「子」という漢字が好きです。

 

自分しか残せるものはない

損保ジャパンに入社したての時に保険をお預かりした人の話。その方は頻繁に事故をされて請求がよく出ていた。それぞれ金額が大きすぎて、青ざめていた。その方は会長職で、社長は息子さんに譲っていらっしゃいました。「俺は誰々と仲がいいからな、分かっているな？」などと言われるので、あまり良い印象がなかった。ある時その方から電話がかかってきて、いつものように自慢ともつかない話をされた後に「俺は大阪に帰るので、息子を頼む」と言われた。その時は大して気にも留めなかったが、数日後に会社の方から電話があって、会長が自殺されたと聞いてショックを受けた。電話の意味がやっとわかった。もっとショックだったのは、あんなに人との繋がりを自慢されていた方のお葬式に、一般の方は数えるほどしかお焼香に訪れていなかったと聞いたこと。その時、死ぬ時って丸裸になるんだなと思った。どれだけお金も土地も権力も持っていたとしても、あの世には持っていけない。つまり、モノは、私を表すモノでは無いということなのだと気づいた。自分しか残せるものはない、とわかった時、自分が人と関わることについて色々考えるようになった機会となった。

 

会員スピーチは、明石会員。富士研に参加させていただく数日前に骨折した。色々な人のお声かけで参加できた。ありがとうございます。現地で車いすも貸してもらったが、皆さんもの凄いハートで、これはいかんと思いました。やり遂げることができるか不安だったが、どうしても行きたいという思いが強かったことと、皆さんすごく実践されていらっしゃる。私もフェアトレードの実践を、次の10年の目標にしていますが、気持ちを繋げるのが難しい。倫理は尊敬する方ばかりがいて、ぜひ知りたいと思った。なぜそこまでするのか、実行に移すってどういうことなんだろうと。富士研で学べてとても楽しかった、とのこと。

 

皆様、早朝よりご参加誠にありがとうございます。

 

以上、広報委員宮村の代打、朝礼委員の北里隆明（マツダトータルソリューションズ株式会社）がお送りいたしました。

また来週、サイナラ～。

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