熊本県倫理法人会

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12月08

【水俣芦北】中尾達弥・スーパーバイザーが講話「先縁尊重」

熊本県 水俣芦北倫理法人会モーニングセミナー

12月7日のモーニングセミナーでは、一般社団法人倫理研究所 法人局 中尾達弥・法人スーパーバイザー((株)オーエーメディア福岡 代表取締役)が、「先縁尊重」をテーマに講話を行いました。以下は講話の抜粋です。

私は、佐世保工業高校を卒業して1年間福岡市内にあるコンピュータの専門学校に入りました。その後地元のOA機器の会社に就職。営業職を希望して、まず電卓を販売。40年以上前の当時は3万円位でしたが、どんどん売れて営業の楽しさを覚えました。

21歳になり、人生を変えた大きな出来事がありました。ある塾を経営する会社にコピー機を1週間無料で貸し出しました。そこで使用している他社のコピー機に対抗して売り込むため6日間の勝負だと思い、私は毎日3回訪問してコピー機を磨いたりしながら〝故障しないでくれ“と語りかけました。無事に故障もなく過ぎて訪問したところ、塾長から「今までの会社とお付き合いがあるから」と言って断られ、がっかりしました。ところが5人いた女性事務員がそろって塾長に当社のコピー機がいいです、と言って勧めてくれたおかげで、塾長は「わかった!」と奇跡の大逆転が起きて販売できました。その時、機械に抱き着いて号泣したのを覚えています。

23歳で結婚、24歳になり佐世保で独立しようと計画。ところが、オーナー社長から説得されて福岡支店に配属されました。きびしい街でしたが、断られても一生懸命歩いて回りました。売り上げが伸びてから独立、子会社の社長になりました。その時は、「オーナー社長のためには死んでもいい。恩返しをしよう!」と思いました。

当時は、会社がお金を借りる時は子会社が連帯保証するようになっていました。平成15年、親会社が倒産し、連鎖倒産のため私は18千万円の債務を負いました。幸い協力して下さる方が現れ、10年間毎月150万円返済していくことになる。56年努力していきましたが、もうダメと思い、このままだと迷惑をかけるので死のうかと…。

その時まで12年間倫理法人会の会員でしたが、不良会員でモーニングセミナーに一度も通わず、この一番の苦難の時に倫理は知りませんでした。今日おしまいにしようと考えていた時、妻からの手紙がカバンの中に入っていました。「達弥さん、家も車もすべて捨ててしまおう…」。手紙を読んで、自分はつまらない男だと思った。そして、メーカーの社長に洗いざらい話しました。すると販売促進のお話を聞いてひとすじの光を見出した。妻と社員に会い、まず頑張ろうとなりました。

そうした中で倫理法人会の先輩から、いきなり博多倫理法人会の会長をやるように言われました。「無理です」とお断りましたが、家内に相談すると初詣の時にひいたおみくじを見せられ、「今年は徳積みの年です。徳積みをしたら、あなたの人生が開ける」と書いてあった。会長になって皆さんのお世話をすることが徳積みではないか、と家内が倫理的なことを教えてくれました。

会長を受けて一生懸命やりました。その時初めて「万人幸福の栞」を読みました。すると人生の事、苦難のことなどすべて書いてある、これだと思いました。毎日栞を読む実践をしました。前の12年と後の12年は、真逆の人生でした。私は倫理によって救われました。ご清聴ありがとうございました。

この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。