【水俣芦北】城戸丈生・法人レクチャラーが講話
「ありがとう」を一日千回言う実践
3月30日(水)のモーニングセミナーは、法人レクチャラー、熊本県倫理法人会朝礼委員長 城戸丈生・法人レクチャラー(マックスジェイティー㈱ 代表取締役)が、「『志定まれば道あり』~無敵の人生~」をテーマに講話を行いました。以下は、講話の抜粋です。
私は仕事が大好きで、年間365日仕事をするような人間でした。休む意味がわからないほど仕事中心に生きていました。
妻は20歳で嫁に来ました。私の両親と同居でしたので、今思えばかなり妻に無理をさせていたと思います。子供が小学校に上がる頃、妻が病気になりました。心と体のバランスが取れなくなり、夜眠れなくなり、色々な病院を回りましたが、治りませんでした。その時初めて、私は大変なことをしていると気づき、ある実践をしました。どうしようもなくてやった実践は、「ありがとう」を一日千回言う実践です。
一日中やりました。最初は心が伴っていませんでしたが、だんだん心がこもるようになりました。すると、妻は少しずつ良くなりました。自分が変わったからだと思います。私は、家庭を顧みるようになり、それまで当たり前だったことが有難いことだと思えるようになりました。少しは人間らしくなりました。
「敵を作らない人が一番強い」
その後、会社がやっと良くなってきつつある時に、社員から裁判を起こされました。証拠がないので、周りの人からは「必ず負ける」と言われました。たいへん苦しい期間を過ごしました。妻が、「こういう時だから笑おう」と言ってくれました。最初は、「笑えるか」と思いましたが、「負けてもいい」と覚悟を決めて、笑って過ごしていました。
しかし、裁判は私の方が勝ち和解という形で決着がつきました。2年半の間笑って過ごしている時に、周りの方がいろいろな話を持ってきてくれて、そうした情報のおかげで勝てたと思います。「明るい所にいいことが集まる」と思いました。『因果応報』という言葉は本当だと思います。
私の講話のテーマである「無敵の人生」という意味は、「敵を作らない人が一番強い」ということです。この裁判では、「横領された数百万円のお金は全部返さなくていいです。株も買い取ります」という条件を相手に出して和解しました。弁護士さんから「本当にいいですか」と言われましたが、「いいです」と受け入れました。今では、裁判相手のその方と会っても挨拶を交わすような関係になりました。
「得るは捨つるにあり」(捨我得全)を実践する
その頃、倫理法人会に誘われました。経済的にとてもきつい時でしたが、1年間でいいからと言われて入会しました。3回モーニングセミナーに参加すれば倫理の良さがわかると言われて、学び始めましたが、それ以来休んだことがありません。玉名に住んでいますが、阿蘇や熊本市内の倫理法人会のモーニングセミナーにもできるだけ参加するようにしています。
だんだん仕事が良くなり、がむしゃらに働いて、やっと採算がとれるようになりました。その頃に熊本地震が発生し、阿蘇にあった水の製造工場が被災しました。万人幸福の栞の中に「得るは捨つるにあり」(捨我得全)とありますが、実践しようと思い、水は全部売り、事業も従業員も捨てることにしました。電気関係の仕事だけを残し、お金を借りて、自分一人で仕事を始めました。
玉名倫理法人会の当時の会長から、会長をしてほしいと言われ、よくわからないまま受けました。3年間がむしゃらにやり、会員を増やして玉名南倫理法人会を分封することができました。
私は、自分で「朝は起きる」と決めたから、モーニングセミナーに出て来ることができたと思います。自分自身が、最初脅しみたいに誘われて参加して良くなったので、色々な方に倫理法人会の勉強を勧めています。