熊本県倫理法人会

096-288-9398

お知らせINFORMATION

3月17

【水俣芦北】「倫理指導」の3つの体験…甲斐昇一郎・法人レクチャラーが講話

「親を取っていいか、妻を取っていいかわかりません」

3月16日(水)のモーニングセミナーは、大分県倫理法人会副幹事長 甲斐昇一郎・法人レクチャラー((株)藤野屋代表取締役)が、「倫理で上向く会社と家庭~倫理指導は幸せの道標~」をテーマに講話を行いました。以下は、講話の抜粋です。

倫理法人会では、会員の特典として「倫理指導」を受けることができます。人に言えないとき、行き詰った時など今まで何度も指導を受けてきましたが、その中から私の体験を述べます。

一番目は、嫁姑嫁舅問題でした。妻は都会育ち、サラリーマン家庭で育ち、まったく身寄りのない竹田の田舎に嫁いできました。両親は商売人の家柄で妻に対する不満があり、私は双方の板挟みになり、いろいろアドバイスしても複雑化するばかりでした。

「万人幸福の栞」にも嫁姑問題については何も書いてないので、倫理指導を受けました。正直に、「親を取っていいか、妻を取っていいかわかりません」と言いました。すると、指導員から「奥さんを守りなさい」と言われました。妻を守るしかないと決心し、母を敵と思うほどに、徹底して妻を守りました。後で知ったのですが、母は毎日泣いていたそうです。

母は、「次の決算で退職する」と宣言し、決算が終ってから一切会社に出て来なくなりました。母が身を引いてくれたおかげで、母は嫁と会う機会が少なくなり、私への愚痴や不満が減りました。会社の隣にある自宅に私が行って母とコミュニケーションをとるようにして、普通の親子の会話が戻りました。また、妻が仕事の部分で成長することができました。その後、二人目三人目の子供も生まれ、倫理指導をあの時受けて良かったと感謝しています。

倫理法人会の会長就任要請に妻が反対して困っています

二番目は、竹田市倫理法人会の会長就任時です。商工会議所青年部会長が決まっていたこと、そして妻の反対があり、辞退していました。いったん他の方に決まったのですが、直前になって予定の方が病気になったため、再度私に会長就任の要請がきました。倫理指導を受けたところ、「妻に土下座をしなさい」とアドバイスを受けました。その通り畳の上で正座をして「こういう事情で会長就任の要請がきました。自分の勉強のため、自分の器を大きくするために会長をうけさせていただきたい」と頭を下げてお願いしました。しばらくのあいだ沈黙が続いた後、妻は、一言「わかりました。頑張ってください」と返答をしてくれました。

その後3年間、会長の仕事を勤めさせていただきました。妻が理解して喜んで送り出してくれたおかげで、思い切って倫理活動を行うことができ、自分も器が大きくなったと思います。

倫理指導の3番目は、会社のことです。不良債権を全額回収し過去最高益を出して頑張っている私に対して「副社長はドライすぎる、温かみがない…」など、不満が出て来て、社内の雰囲気も悪化していました。倫理指導を受けたら「父に謝罪しなさい。そして、あなたの重荷を外して、常に明るく、社員が喜ぶことをしなさい」と言われました。ハードルが高かったのですが、言われたとおりに父親に謝罪し、重荷を外し、社員の不満や不備や不具合を全部改善していきました。今では、会社の離職率はほぼゼロになり、社員も80人を超えるほどに成長しました。ご清聴ありがとうございました。

この講話文は、講話者のご承諾をいただいて掲載しています。