【熊本市南】経営者モーニングセミナー 熊本市南倫理法人会 福元秀典 会員
人を信じて、人を好きになる
2021年11月16日(火)、第437回 経営者モーニングセミナーが開催されました。講話者は、熊本市南倫理法人会 福元秀典 会員(株式会社SYSKEN 代表取締役社長)より、「社会人生活40年を通して」というテーマでご講話いただきました。
チョコボール470個大人買いと社員
(会社紹介のVTRの中でもあった通り)チョコボールを持って会議に向かう。社員にチョコボールをお土産で渡し、金のラベル(もしくは銀のラベル)が出たら、そこは私がもらう(笑)。こういうユーモアを通して、社員との距離が近くなるように努めている。話は変わるが、先週の大河ドラマ(青天を衝け)を見て感心した。その回の主役は奥様。女性ならではの気配りが結果につながり、渋沢栄一が奥様を抱きしめたシーン。日本人は奥様に向かって好きだと言えない人が多い。私は子供と奥さんをハグして出社するようにしている。
トランプゲームで距離を縮める
先代からの百姓でずっと貧乏だったが、周りも皆そうだったから特に不幸だとは思わなかった。むしろ、親の大変さも理解でき、大学まで行かせてくれたことに感謝している。最近は、親の苦労が見えないから、子どもが感謝できにくいのではないかと思う。大学生の頃、就職活動で担当教授からM社に入社するように指導されるが、一転、M社はやめてN社にしなさいと言われ、同期の内定辞退もあり、私が代わりに行くことになった。周りは東大などの一流大学出ばかりで自信がなかった。静岡県の120人が務める職場に配属され、よそ者扱いされた。同期が離職するほど扱いが激しかった。昼休みに職員がやっているトランプゲームを見ていると、「告げ口するのか?」と言われ、「私をゲームに加えないなら告げ口する」と言って参加した。勝敗に色がつくこともあり、参加していると皆の性格が見えてくる。「先輩、顔に出てますよ」などコミュニケーションが生まれ、自然と距離が縮まり、仕事もやりやすくなっていった。自分から距離を縮めることで信頼関係が築けた。
上司の期待値を超えた瞬間
本社に配属され、毎日がサービス残業。同期もみんなそうだったから特に不満はなかった。1日10回怒られるほど厳しい上司の下で働いた。3ヵ月くらいたって、ある日の私の対応のことで口論になった。さらに上の上司から「喧嘩は外でやりなさい」と耳打ちされた。一旦トイレに行き、「〇〇のバカヤロー」と叫んだ後、更に口論を続けた。しかし、その後パッタリと怒られなくなった。もしかしたら、あれが上司の期待値を超えた瞬間だったかもしれない。
腹を割って話したことが変えた局面
千葉県の職場に初めての総合職係長として配属された。会社の方針に何かと反対する監視対象の職場だった。本社からも〇〇の言動を逐一報告せよと言われるほど。現地のボスから「回し者は帰れ」と朝礼で激しい洗礼を受けた。ここでも昼休みには勝敗に色がつくトランプゲームをやっていたので、見ていたところ、「報告するのか?」と聞かれ、「私を仲間に入れないと報告する」と言い、参加した(後に上司から怒られたが)。ここで職員の性格が分かり、1ヵ月もすると仲良くなっていた。現地のボスとも争い続けたが、次第に熱が冷め、お互いに大変だなと話すようになった。
ある日、給料を現金から振込にすることになった。一番偉い上司が「無理に強制はしない」と発言したため、反発が強くなった。そのため、現金渡しから振込になったのが全体の10%ぐらい(関東ワースト)。上司の発言が原因だと直接伝えたが、上司は立場があるので発言撤回をせずに、それをどうにかするのが君の役目だと言った。いや、あなたが発言を撤回してくださいと私は譲らなかった。その時居合わせた上司が、今後の出世に響くから今からでも謝りなさいと言ってきたが、それでも私は譲らなかった。職場に帰ると、現地のボスがそれをどこからか聞いて、全員分の振込み書類をまとめ耳を揃えて謝ってこいと言ってくれた。それでも私は、いや上司の問題だと譲らなかった。君のそんな頑固なところが問題だと指摘された(笑)。
本当はみんないい人
皆立場が違うだけで、ほとんどの人がいい人だった。距離を縮めて、一緒に遊び、一緒に飲み、そうすることで信頼関係は構築できる。私は若い社員に「先輩の胸に飛び込め」と言っている。自分が先輩たちに自ら距離を縮めにいったように。(モーニングセミナー終了後の感想シェア会にて)私はお願いをする時に体に触れてお願いするようにしている(女性社員には別の方法を用いるが)。人間は温もりがあるものに愛着が湧くようにできている。体に触れてお願いをすることは、「温もりを伝える」ことだと思っている。
会長挨拶。先週病欠したが、もしかしたら行きたくないと思っていたかも(冗談 笑)とのこと。
本日は、27社29名の方にお越しいただきました。ありがとうございました。
今週はHIROSHI!
栞輪読の段落をチェックする渕田幹事。準備が肝心です。
以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太(有限会社CAM建築設計事務所)がお送りいたしました。
また来週、サイナラ~。