熊本県倫理法人会

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2月25

満岡・㈱八代プレハブ社長がMS講話「人生は! 今日が始まり!」

令和3/2/24(水)熊本県 水俣芦北倫理法人会 モーニングセミナー

 

2月24日、水俣芦北倫理法人会のモーニングセミナーでは、八代中央倫理法人会 満岡泰・会員(㈱八代プレハブ代表取締役)が、「人生は! 今日が始まり!」をテーマに話されました。以下は、講話の要旨です。

25歳で独立してからのお話をします。昭和52年から59年まで、鹿児島県の川内市で(有)川内プレハブを経営して急成長しました。最初は、エクステリヤの仕事をしていましたが、だんだん業務を拡張して、大和ハウス㈱の代理店をするようになり、大きい仕事ばかり狙うようになりました。

顧問からは、「小さい仕事をとっていきなさい」とアドバイスを受けていました。当時の私は、素直そうで素直ではなかったのです。大きい仕事は、競争するので、あまり利益はないのです。だんだん資金繰りが悪くなり、放漫経営に陥り、32歳で15千万円の負債を抱えて倒産しました。

当時、家庭倫理の会の会員である母親から、「東京から講師の先生が来られるから、倫理の指導を受けないか」と言われました。私は、「お金がなくて苦労しているのだから、そのような指導は受けない」と断りました。すると、家内が「わたし、行ってみようかしら」と言って、1歳半の長女と母と一緒に出掛けていきました。

家内は2時間後に、わんわん泣きながら帰ってきました。私にお金がないものだから、それまでの家内は、「この家を出て行く」とか「もう別れる」と言っていたけれども、「そういうことはもう言わない」と泣きながら言うわけです。後で聞いたところ、その時の指導は、家内が、「主人の会社が倒産しそうです。こんなに借金があり、赤字で倒産確実です」と言いましたら、その講師は「ご主人の会社は倒産しません。そこまで借金があり、会社を大きくしたということは、もともと力があったからです。仮に倒産しても、必ずやり直します」と言って、元気づけてくれたそうです。

その後、倫理の勉強をして、「まだ命がある限り、自分は大丈夫である」と思いました。万人幸福の栞第12条の「捨我得全」の気持ち、命も名誉も財産もいらないという覚悟を固めました。5千万円の不渡りを出した日は、時々電話が入る程度でした。次の日、債権者会議が開かれました。ある方が、「今、彼にやかましく言ってもお金を取れるはずがない。もう一度商売をさせて儲けてもらい、その後でお金を取った方がいいのではないか」と提案したら、全員が賛成してくれました。

しかし、倒産したので、私は関係者に謝ってまわりました。岡山の会社に行ったときは、4~5人の幹部の方から叱られて大変でした。「莫大な借金をどうするか」と聞かれた時に、自分自身の頭を地面にたたきつけて謝りました。「一生かけてでも返済します」と申し上げました。熊本県の八代市で再開することを告げると、「よし、やれ」となり、5棟のプレハブの展示品と当分の運転資金を貸していただき、事業を開始できました。紆余曲折はありましたが、約10年間で返済することができました。

人間には、生まれながらに“三匹の鯛(タイ)”を釣ってきているという原則があります。一匹目は、「ホメラレタイ」というタイです。人間は、賞賛されたいということを渇望している精神的動物です。社員を褒めて、奥さんを褒めていきましょう。2匹目のタイは、「ミトメラレタイ」です。人間は、無視し続けると死んでしまいます。すべての人がかけがえのない人と思いましょう。3匹目は、「ヤクニタチタイ」です。1匹目と2匹目を満たすと、人のために自分を役立てたいと思うようになります。人は3匹のタイを持っていることを理解して実践に活用してきたら、全国に約3万人の友人ができました。ご清聴ありがとうございました。

この文章は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。