「成功の秘訣」テーマに、塩川哲郎・法人SVが講演
2/12/9(水)熊本県 水俣芦北倫理法人会 モーニングセミナー
12月9日、水俣芦北倫理法人会のモーニングセミナーでは、(一社)倫理研究所 法人局 塩川哲郎・法人スーパーバイザー((株)Coach喜働 専務取締役)が、「成功の秘訣」をテーマに講演されました。以下は、講話の要旨です。
倫理法人会に入会して約20年になりますが、最初の頃は苦難の迎え方が分かりませんでした。苦難は、生活の誤りが危険信号として現れるので、その原因が分かってくると、人生が変わってきます。生活の誤りは、心の不自然さから出てきます。朗らかな豊かな潤いのある心になれば、治ってしまいます。明朗さがポイントです。
自分は明るい方だと思っていましたが、倫理を勉強しているうちに、自分は気分屋であって、機嫌がいいときは明朗ですが、機嫌が悪いときはそうではないと気づきました。特に家では機嫌が悪い時がしばしばありました。
誰よりも愛して結婚したはずの奥さんなのに、とんでもない言葉を奥さんに投げたりしていました。両親の姿を見て、それが普通だと思っていました。
44歳の時に、我が家で事件がありました。旅行に行った帰りに、赤福をお土産に買って帰りました。家族が喜んでくれる光景を思い浮かべて、家に着いて「ただいま!」と言いましたが、返事がありませんでした。誰も振り向いてくれず、テレビのお笑い番組を見ていました。私の指定席には子供が座っており、移動しようともしません。ついに私は怒り出して、「くだらないテレビばっかり見て! お前はそっちへ行け!」と言ってしまいました。すると子供たちは、テレビを消して2階に行ってしまいました。子供たちは誰もいなくなり、ご飯を寂しく食べることになりました。妻から、「楽しくみんなで見ているのに、あんな言い方するからよ」と言われました。
子供たちから返事がなくて、私が不機嫌になったのは、結局私が寂しいからでした。自分は子供みたいだと、初めて気づきました。このさびしさは劣等感からきていました。小さいころから父親に、「支度が遅い」と何度言われたかわかりません。自分はダメという劣等感が刷り込まれていました。
その後また、社会人になった娘の帰りが遅い日が続いたときに、娘に怒ったことがありました。立て続けに怒鳴りました。その娘と1週間口をききませんでした。その頃のモーニングセミナーの講話で、「心配するのは、相手を信じていないからです。愛ではありません。困ったときは、困った本人だけが学べます」と言われました。家内に、「娘は何か困っていることはないか」と、聞いたら、「お父さんに困っている」と言われ、私はその瞬間やっと目が覚めました。娘のことは、信じて温かく見守ることにしました。
それから1週間後くらいに、「お父さん!」と娘に、久しぶりに声をかけられました。娘が、「私たちのことをすっかり信頼してくれているね。とてもうれしい。そのまま変わらないでね」と言われました。その夜、二人で飲みに行くことになり、娘に対して「お父さんは、間違っていた。ごめんね」と心から詫びました。そこで仲直りして、それから家族全員が仲良くなりました。
妻が旅行に行ったりすると、私は妻に対して不機嫌になっていましたが、劣等感をもつ人間の癖だと気づいてから、喜んで送りだすように転換できました。妻は、今では旅行や会合にも頻繁に行くようになりました。そういうことに自分が気づいてから、仕事上でのお客様の層がとても良くなってきました。私は、「成功イコール幸福」と思っていて、体が健康で、家庭が幸せで、事業がうまくいくことが成功だと思います。苦難は、幸せの入り口です。倫理の仲間としてこれからもずっと倫理を学んでいきましょう。ご清聴ありがとうございました。