村上尊宣会長が、水俣芦北MSで講話
2/11/11(水)熊本県 水俣芦北倫理法人会 モーニングセミナー
11月11日、水俣芦北倫理法人会のモーニングセミナーでは、熊本県倫理法人会の村上尊宣・会長((株)エコファクトリー代表取締役)が、「コロナ禍を追い風に変える倫理経営~運命自招~」をテーマに講演されました。以下は、講演の要旨です。
コロナ感染症が広がっている中、大きな課題と向き合って仕事をされていると思います。わが社は、昨年最高の売り上げと利益で決算を締めることができました。今年になって、全国の代理店から、「営業ができない」、「訪問先に伺えない」という声が出てきました。半年後、1年後のわが社はどうなるかという非常に大きな不安にかられてきました。
明るいはずの心がだんだんすさんでいくような自分自身になっていきました。経営者は責任があります。社員さんの生活、我々自身の家族、取引先があります。まさに、心配症が顔を出した状況でした。
そうした中で、家庭倫理の会の「朝の集い」に参加した際、婦人講師の方が講話で、「コロナウイルスさんのおかげで、主人が出張に行かれず、家で一緒に過ごす時間が長くなってうれしいです」と話されました。「コロナウイルスさん」という受け取り方は、新鮮で聞いたことがない言葉でした。一方では、大変な状況で困っており、一方では、明るく受け取っている方もあります。受け取り方次第だと思いました。その時いらい、泉のようにいろいろなことが浮かんできました。
私は、環境の仕事をしています。省エネ、エコの仕事です。海面上昇や、豪雨災害が発生したりするのも地球温暖化の影響です。低炭素社会に向けて、国際会議や運動を行っても、一向に変わりませんでした。しかし、コロナウイルスが世界中に広がった結果、世界中の飛行機や船も止まってしまい、二酸化炭素が急速に下がったそうです。
すべての生命の複合体が地球です。人類も生かされています。コロナウイルスさんは、地球生命体の叫びではないか、と気づきました。これは意味があると思います。私は、まさに気づいた瞬間、心のもやもやがなくなり、透き通った感じがしました。自分の心が変わった瞬間に、ある方から連絡が入りました。
それは、北九州の会社が開発した抗ウイルスという技術に関するものでした。ウイルスが抗ウイルスフィルターに付着して、短時間に減少するという技術で、画期的なものでした。私は、その会社の社長を早く紹介していただきたいとお願いして、さる4月1日には、全社員にその技術についてお話していただきました。「これはいける」と思いました。その後、2か月間で商品化にこぎつけました。
今は、びっくりしますが、熊本市電や市営バスにも当社の技術が採用されています。「人の喜びはわが喜び」と、相手に喜んでいただくことを学び、それを即行で実行しました。4か月で、3万パックの製品を工場から出荷することができました。この商品は、今の当社の大きな柱になっています。
コロナ禍を追い風に変えるというのは、どこから生まれたかというと、私の心です。経営者の心の持ち方次第です。経営者が、明るく、朗らかに、元気な活力を維持していけば、打つ手は無限の方法が出てきます。社員の皆さんは、そういう姿を見て協力してくれています。
私は、コロナウイルスさんを拒否しようとしていました。しかし、受け入れた瞬間に、未来が変わっていきました。私達一人一人の経営者が、切磋琢磨しながら、色々な気づきを自分の実生活、事業生活、社会生活に、即行で生かしていく。コロナ禍で悩んでおられる方に是非お伝えして、潜在能力を発揮していただきたいと思います。ご清聴ありがとうございました。