熊本県倫理法人会

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3月20

【水俣芦北】片島荷風・熊本北倫理法人会幹事がMS講話

テーマ:「薫化に沁む -後継者倫理塾の文化遺伝子-」

令和8318日(水)の経営者モーニングセミナー(MS)では、熊本北倫理法人会の片島荷風・幹事(感性のものさし代表・デザイナー)が、「薫化に沁む後継者倫理塾の文化遺伝子」をテーマに講話を行いました。熊本県倫理法人会後継者倫理塾を運営委員として手伝ってきた中で、塾生と共に成長してこられた自己変革の体験発表にとても感動しました。以下は、講話の抜粋です。

・1969年12月生まれ。グラフィックデザイナーの夫とともに仕事をしていたが、令和元年5月、デザイン経営をサポートする「感性のものさし」を起業し、今日に至る。倫理法人会には、同年5月21日入会し、現在、熊本北倫理法人会の研修委員リーダーを拝命しながら、倫理塾の運営委員として活動中。

・幼い頃より伝統工芸が好きでそれが高じて、インテリアなど含むトータルデザインの仕事をしている。見せるデザインとしてのファッションも好きで、ほんとうの「センスの良さ」って何だろう。と考えることが多かった。日常の暮らしの中でそれを見つけることは難しいが、倫理の学びによって、それが、物事の捉え方、言葉の選び方、互いに幸せな気持ちになるコミュニケーションであると気づく。センスという言葉が他者と比べていい・悪いの二項対立に陥いることが多い中、経営者自身が持つ、揺るぎない感性の軸であることを事業を通じて伝えている。

・私たちは、一日に何度も「判断」をしている。朝起きることから始まり、眠るまでに2万回から3万回判断していると聞いた。不安や恐れや憎しみがあれば、判断をどうおさめるかわからない。自分の判断で相手の幸せを奪いかねないからこそ、倫理を学ぶ。『万人幸福の栞』には、その判断の基準がよどみない言葉で示されている。

・丸山理事長による“薫化”という言葉は、202010月「新世」で出会い、当時、これぞ倫理塾の空気であると感じた。実際にそういう体験があった。塾の1期、運営会議で、「A塾生の声が小さい」と心配する人がいた。一方で「しようがない」という意見があった。会議終了後、当時、運営委員の一人だった門田保則・熊本県倫理法人会会長が塾生の待つ部屋に入り、進行の第一声を発した。みんなが挨拶を行った。その時、A塾生の声が一番響いていた。

・門田会長の発動する明朗の愛に導かれその瞬間が生まれた。誰が言うでもなく、そうなったのは、運営委員の信じる愛、受容の愛が加わり生み出された「倫理の不思議」だった。

・その頃、私には二つの課題があった。一つは姉との葛藤。もう一つは、夫に対しての不満。当時の倫理指導で神棚に手を合わせて姉の幸せを祈ること。夫と一緒にお風呂に入ることをアドバイスされた。実践というものがよく理解できていなかった私は、神棚拝詞の「ついで」に姉の幸せを祈り、いつしかそれを忘れていたし、夫との入浴は一度もできなかった。実践に心が一切、乗っておらず、それは実践とは到底、言えないものだった。

・後継者塾4期の4月から仕事が一段落ついたこともあり、私も塾生さんと共に一緒に「100日実践」に取り組んだ。毎日、氏神様への参拝で、それは鈍った感恩力を高め深めるのが目的だった。

・ある日、参拝中にわが命の本への感謝をささげていると、わが手によって生み出される書や絵、言葉の数々は、自分の努力だけで生まれたものではないことに気づかされた。両親からのDNA以外にも、先達によるさまざまな文化芸術作品の数々の文化遺伝子によって得られ、身についたものだったと気づく。

・なんと傲慢だったのだろうか。とめどなく涙があふれた。「自分が努力して成った」と、ずっと思っていた。

・再度、倫理指導を受けた。姉との不和、実家との関係についてだった。研究員は「ご主人と向き合ってください。実家のことよりも、まずは嫁ぎ先の父の子になってください」と、実家に向き合うには厳しい状況を一切、伝えていないにも関わらず、優しく温かい言葉をいただいた。気づけば、向き合う実践に夫も向き合ってくれていた。実践はひとりからふたりへ。それにより実践がより深く、豊かなものになっていくとわかった。

・ある日、姉からの電話の第一声に、恐怖心で電話を投げ出してしまった。すると夫はすかさず拾い上げ、姉に「気に入らないことがあるのならそれは全て僕の責任です!」とどっしりとした口調で言ってくれた。これまで姉と私のことについて、一切、我関せずの姿勢だった夫に、驚くと同時に感謝で心が震えた。私には、守ってくれる夫がいる。何があっても大肯定の愛で包んでくれる夫がいる。このことが私にとって大きな自信になった。
・倫理塾では、様々な背景を持つ塾生が学ぶ。どんな状況においても塾生の幸せを一番に、瞬時の判断/行動を取らなければならない時、信じてくれる夫の存在があるだけで自信を持った選択ができる。1期から続く大先輩からの学びは脈々と繋がれ、まさに塾の文化遺伝子である。これからも塾の中に生まれる薫化を後輩に繋いでいきたい。ご清聴、ありがとうございました。