熊本県倫理法人会

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10月10

【水俣芦北】相馬俊樹・熊本市中央倫理法人会会長がMS講話

テーマ:「運命自招」

令和7108日(水)の経営者モーニングセミナー(MS)では、熊本市中央倫理法人会の相馬俊樹・会長(㈱ブレス 代表取締役)が、「運命自招」をテーマに講話を行いました。波乱万丈の人生経験をしながら、倫理の学びを通して苦難を克服されたことにとても感銘を受けました。以下は、講話の抜粋です。

・昭和47年2月26日、阿蘇郡高森町生まれ。高森高校卒業後、地元JAに就職したが楽しさを見出すことができず、建築会社に転職した。当時の上司が独立したのについていくが、5年後にその会社が倒産した。21歳で結婚し息子も生まれていたが、自分の至らなさゆえに離婚した。

・大工の修業中に知人から声を掛けられ新しい会社に就職したが、10年後にまた倒産を経験した。私はこの期間に家づくりの仕事が大好きになり、一生この仕事をしていこうと決心した。

・倒産した際、建築途中の家が10数件あったので、最期まで完成させる仕事のお手伝いをした。その過程で当時の仲間や業者の皆さんと作り上げた会社が、今の(株)ブレス。私は、会社倒産の経験を2度したので、家づくりの仕事でお客様に悲しい思いを絶対にさせたくないと思った。

・起業した後も、会社の中でいろいろなことがあった。役員との確執、経営難などのストレスからバセドー病、心房細動、うつと診断され、苦しい時期を過ごした。そうした一番苦しいとき今の奥様に出会った。僕が「会社が倒産するかもしれない。俺の生命保険金で何とかしようか・・・」と言った時、奥様がすぐに「会社なんかつぶしてしまいなさい。生きていればなんとかなる」と言ってくれた。その言葉で、この人を絶対幸せにしたいと思った。

・結婚を決意してから、奥様の両親に結婚を許してもらうまで6年かかった。その理由は、私がJAに就職した時の上司が奥様の父親だったからであり、私の青年時代の素行を知っていたためである。しかし、僕はあきらめないで実家に通い続けた結果許していただいた。

・倫理を学んで思うことは、「運命自招」ということ。苦難はすべて自分が招いた結果であるということ、自分の生活の不自然さが招いていると思う。倫理を学んで良かったことがたくさんある。

・平成28年1月、熊本地震が起きる数か月前に、経営者の勉強会で出会った奈須悦雄氏の紹介で初めてMSに参加した。そのとき、僕は自分に必要なタイミングと思えた。人生の大先輩の方々が朝早くから集まっていたが、とくに進行係の方が何も見ないですらすらと話している立ち姿に感銘を受けた。こういう先輩方が朝6時から集まって何十年も学んでいる会は、絶対にいい会だと思った。

・当時は、会社をよくしたいとか奥様を幸せにしたいという心があったから、倫理法人会とご縁があったと思う。自分の中に求める心がなければ縁は生じないのではないか。

・『万人幸福の栞』を学んでいるが、倫理は世の中の法則だと思う。成功している方や幸せをつかんでいる方は、知らず知らずのうちに倫理を実践している。ただし、そこに気づいていなければ道を外れるので、学び続けることが大事である。

・私が大事にしていることは、奥様が大事にしているものを知って、それを大事にすること。奥様が大事にしているものとは、第一は娘、そして自分の両親、つぎに犬のイブ、そのあとに僕。僕はそれでいいと思っている。

・妻は看護師をしていて睡眠が大切なので、絶対に奥様の睡眠を阻害しないことが大事。夜勤から帰って来たら何もせずに休んでいただけるように、夜勤明けの日は、掃除・洗濯・洗い物などすべてのことを僕が終わらせて家を出る。

・起業して10年経ったらお客様を招待して祝賀パーティーを開きたいと思って頑張り続け、無事に開くことができた。あと3年後に20周年を迎えるが、多くのお客様に来ていただいて感謝の気持ちを伝えたいと思っている。ご清聴ありがとうございました。

この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。