【水俣芦北】穴見学・合志市倫理法人会幹事がMS講話
テーマ:「人生~八転び九起き~」
令和7年7月23日(水)の経営者モーニングセミナー(MS)では、合志市倫理法人会の穴見学・幹事(㈱ひまわり調査事務所 代表取締役)が、「人生~八転び九起き~」をテーマに講話を行いました。波乱万丈の人生をいかに生き、いかに立ち直って、現在誰よりも熱心に倫理を学び実践されていることに、とても元気をいただきました。以下は講話の抜粋です。
・1966年、熊本市生まれ。父親に認知していただいていないため、母が1人で育ててくれた。当時は、両親が揃っていないと就職が不利な時代だったので、母は私に申し訳ないと考えてお見合いして再婚した。義父はお金持ちだったので生活は良かった。ところが、酒乱で酒を飲んで帰り、母親と私に暴力をふるう人だった。母と私は二人で隠れたこともしばしばだった。母は、私の為に離婚を我慢して耐え忍んでいた。
・高校卒業後、私は夢だった警察官になることができた。兵庫県警に就職して半年後、義父が傷害事件を起こしたため、解雇されることになった。それからは父とは口をきかないようになった。もともと母親を殴る父親が嫌いだったが、この一件でさらに嫌うようになってしまった。実は、2年前に父が亡くなったが、葬式にもでていない。それくらい父を憎んでいた。
・20歳で熊本に帰り大学に入学。40年くらい前になるが、バイト代が時給500円の頃、「求人案内」に「時給1000円・探偵助手」の募集があり、採用された。月給30万円~40万円を稼いでいた。その後も16年間アルバイトとして働いた。36歳の時、会社が閉まることとなり、自分の考えを温めていたこともあり、㈱ひまわり調査事務所を開業した。
・事業案内をお知らせしたら、熊本県内から集客があり、仕事がどんどん増えた。利益も増えてきたので、電車やバスにパッケージ広告を載せるまでになった。当時は倫理を学んでいなかったので、鼻が高くなっていた。今振り返ってみると自分は成長していると勘違いしていた。
・私は探偵の仕事しかできない。電信柱の影に立っているだけ、誰とも話さない。他人と話すのが怖くて仕方がなかった。そうした中、営業の為異業種交流会に入った。当番で会長になったが、お金をじゃぶじゃぶ使った。倫理的には間違いだけど、人はついてきていた。
・3年前に離婚することになった。会社で知り合って結婚した妻であり子供は4人あったが、自身の問題で協議離婚することにした。その時妻に会社のほとんどのお金をあげた。本当は、私を支え全部やってくれていた妻なので離婚したくなかった。離婚の前に倫理を学びたかった。
・私は、お金がなくても会社があれば稼げると思っていた。ところが、離婚した途端仕事が入らなくなった。高級車を5台持っていたが、全部売り払った。会社の体力がなくなったら、銀行は金を貸してくれない。お金が全然無くなり、社員さんにも全員辞めていただいた。電気が止まり、電話が止まり、ガスが止まってしまった。大家さんは優しい人だったので、部屋だけはあった。
・食べるご飯もなくなったが、1年半前、そのような私に「倫理法人会に入ったらいいですよ」と誘ってくれた方が、合志市倫理法人会の池田会長だった。初めて参加した倫理経営講演会で涙が止まらなかった。モーニングセミナーに行ったら、「万人幸福の栞」を読みながら、心に響いて毎回泣いていた。それ以来、他単会のモーニングセミナーにも毎日のように参加して、一生懸命倫理を勉強するようになった。
・講話を聞いて、自分の両親の墓参りをするようになった。周りの墓には造花ばかりだったが、私は生花を毎回持っていった。そうしていたら、1億円を超える浮気調査の仕事が入った。最初は信じられなかったが、契約が成立した。
・墓参りをするようになって気づいたことがある。義父が犯罪者になったから、私は兵庫県警を退職して熊本に帰り、今の仕事に出会い、妻に出会い、子供も授かることができた。妻と子供4人は、私にとって命より大事なものだ。親父がこの妻と子供に出会わせてくれたのだ。親父と母には、物凄く感謝して毎回墓参りをしています。ご清聴ありがとうございました。