【水俣芦北】伊藤慶輔・八代北倫理法人会会長がMS講話
テーマ:「会長1年生~実践筋肉~」
令和7年5月21日(水)の経営者モーニングセミナー(MS)では、八代北倫理法人会の伊藤慶輔・会長((有)Prime1 代表取締役)が、「会長1年生~実践筋肉~」をテーマに講話を行った。苦難に遭遇したとき、心を先に優先して実践したとき予想外の結果が現れて驚いたという体験をいくつか聞いてとても感動しました。以下はその講話の抜粋です。
・熊本県八代郡氷川町出身。氷川高校卒業後、陸上自衛隊に入隊。二十歳で除隊後、カナダに語学入学。その後、名古屋でツアーガイドを経験。オーストラリアで現地旅行代理店に1年勤務した後帰国。熊本へ帰り、父親が経営する保険代理店で働き始める。平成29年、父の跡を継ぎ(有)Prime1の代表取締役に就任。
・平成28年4月、熊本地震の翌日、避難中に第一子が生まれた。その年の6月、八代北倫理法人会に入会する。初めての子育てと地震保険対応の忙しさの中で迷っていた時に、MSで「事業経営の基盤は家庭経営である」という講師のお話を聞いて、“今は家庭を優先してもいいんだな”と張りつめた心が軽くなった。
・昨年9月、八代北倫理法人会会長を拝命した時は、熊本県商工会青年部連合会の副会長として九州大会(熊本開催)の運営指揮と仕事の方で火災保険の大量更新時期が重なり、早朝から夜遅くまで土日も休みなく働きストレスで押しつぶされそうだった。40歳の厄年でもあり、苦難が来たと思っていた。倫理を学びながら、苦難と思うかチャンスと思うか受け取り方によって行動や結果が変わると気付いた。
・火災保険料が今までの2倍~3倍まで値上げになり、お客様への対応や、手続きする件数があまりにも多く、ストレスが半端なかったが見方を変えると手数料が上がるわけだから収入も同時に増えると気付いた。ピンチはチャンスだと気付いてから大いにやる気が出てきた。
・心は目に見えないが、あることは否定できない。心が変わることで見える世界が変わる。大好きな人と会うときは心がウキウキして表情が明るくなる。声も高く大きくなる。積極的になる。心の在り方で環境が変わる。
・私は、後継者倫理塾で学んでいるときに、「墓参り100日実践」を行った。60日目くらいから墓磨きの実践に変更した結果、令和2年10月にいきなり毎日のように新規契約の電話がかかってくるようになり売上が爆上がりした。意味がわからなかった。新入社員を雇ったばかりで、さらにコロナの緊急事態宣言で2か月仕事ができず、赤字を予想していたが、蓋を開けてみれば黒字決算だった。特段前と同じことをしていただけで、今までとの違いは墓磨きと豪雨災害ボランティアの二つだけ。かつてない売上が出たのでびっくりした。
・当時の私は、自分の経営する代理店と全国規模の大きな保険代理店に合併するかどうか決断を迫られていた。客観的に見れば40社以上の保険商品を取り扱うことができ、営業の幅も広がるので合併した方がいいとわかっていたが、社長ではなくなることに引っかかっていた。倫理の学びを通じ、自分が社長という肩書に執着していることに気づき、自分のことしか考えていなかったことに反省し合併することにした。大きな決断をしたが、結果的に仕事がやりやすくなり、売上も上がり倫理のおかげであると感謝している。
・倫理を通して心の在り方やマインドの持ち方を徹底的に学んだ。「心が先」ということをお伝えしたい。倫理は、ただ聞いているだけではまったく何の意味もない。筋トレと同じように、筋肉を鍛えれば強くなっていくように、それぞれの実践をやっていくことで、“倫理実践の筋肉”をつけていきたいと思っています。ご清聴ありがとうございました。