熊本県倫理法人会

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12月12

【水俣芦北】内田英一・熊本県MS委員長がMS講話

テーマ:「害虫に背中を押されました!」

令和5129日(土)の経営者モーニングセミナー(MS)では、法人レクチャラー、熊本県倫理法人会 内田英一・MS委員長((有)内田漁具店 代表取締役)が「害虫に背中を押されました!」をテーマに講話を行いました。即行即止の実践で未来を開かれた事業体験に感動しました。以下は、講話の抜粋です。

・私は、昭和38年熊本市水道町生まれの60歳。地元の小・中・高校を卒業後、神奈川大学機械科を卒業して当地の自動車部品メーカーに就職して28歳まで働いた。29歳のときに熊本に戻り、(有)内田漁具店に入社し、36歳のときに父親が死亡したため代表取締役に就任し、今日に至っている。

・祖父の代にはお米屋をしていた。そして日の丸の旗竿も売っていたが、旗が売れず竹竿だけが売れているのでお客さんに聞いたら釣りに使うためだった。このため釣具屋を始めたらしい。

・私は、関東方面で10年間過ごしたのち実家に帰り今の会社に入ったが、すぐにメーカー・マルキユー(株)の社員研修で埼玉県の会社で働くことになった。その会社は朝礼で「職場の教養」を使っていた。経営者が倫理を一生懸命実践していて、「即行即止」や「挨拶・返事」など「セブンアクト」の通りそのまま行っていて、凄くいいと思っていた。

・しかし、研修から帰ってからすぐに入会しないでマルキユーさんから「職場の教養」を毎月1部送っていただいて読んでいた。約20年弱続いた。マルキユーさんは、取引先には全部請求書と一緒に「職場の教養」を送っている。

・ある日、山の仲間である河﨑由紀夫さんからナイトセミナーに誘われメガネのヨネザワの米澤房朝・社長の講話を聴いて懇親会に参加。翌日のMSに参加したところ、「万人幸福の栞」がとても良くて、その時一冊いただいて読んでいた。ところが、いつの間にか手元からなくなったため、入会することにした。それがちょうど50歳の誕生日を迎えた歳でした。

・平成20年のある朝電話が鳴って、「内田さんの竹林に毛虫が大量発生しているよ、何とかしてください」と言われた。近所の方だったが、派出所からも同じことで電話があった。すぐに清掃業の知人に電話したら、駆除の仕事をしている仲間に連絡してくれて、その日の午後に現場に来てくれることになった。竹林は、700坪テニスコート10面分あったが、3日間かけて薬をまいて駆除していただいた。竹林は焼け野が原になり何もない状態になった。竹林だけでなく近くのアパートまで毛虫が発生し申し訳なかった。即行で行動して本当に良かったと思っている。

・更地になって税金が心配になり、駐車場や葬儀屋、アパートマンションなどにしたらどうか、税理士さんやディベロッパーさんに相談して調べた。ある会合で、水道町の土地で何をしたらいいか?相談したところ、「何をしたらいいかではなく、何があったら喜ばれるかでしょ、全然違うよ」と言われて納得した。近所の方に聞いたら「コンビニが一番いいよ」と言われたので、大手コンビニさんにターゲットを絞って見積もりを依頼したところ、一番の大手さんと交渉がまとまり契約することができた。

・竹山の管理ではとても苦労していたが、コンビニで家賃収入が入り三方良しとなった。この件では、「気づいたらすぐする」「十分調査して行う」という万人幸福の栞の学びがあった。竹山の周りに何があり、何が求められているかを考えた時に自分の行動が変わっていく。わがままをなくすことがポイントである。水道町の真ん中で釣具屋をしているのが我が儘であることに気づいて、生まれ育ったところを出て行く決意をしたところ、たまたま内田町という海の近くに移転することができた。ちょっとしたことでもチラッと仲間に言うことで気づかせてもらうことがある。失敗しても嘘でもやってみる。「違うよ」と言われたり、叱ってもらえる。そのようにして素直な気持ちになれた。我が儘をなくすのが倫理の学びだと思う。ご清聴ありがとうございました。

この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。