テーマ：「どうせ逃げられん、ドンと行け！！」

令和5年8月9日のモーニングセミナー（ＭＳ）では、水俣芦北倫理法人会　満岡泰・会員（（株）八代プレハブ代表取締役）が「どうせ逃げられん、ドンと行け！！」をテーマに講話を行いました。「窮すれば通ず」という事業体験に、とても感動しました。

・私は、25歳で独立して住宅関係・エクステリアの仕事を行っていた。急成長して売り上げがとても伸びて儲かったと思ったが、利益の薄い競争をして仕事をとっていたので、利益はほとんどなかった。また、人にひっかかったりして負債1億5千万円で倒産した。

・私はノイローゼ状態となり、和室に大の字に寝ころんで命はいらないと滅入っていた。債権者が集まり会議を開いて大騒ぎとなった。その中で岡山県の債権者が「待て、待て…彼は高利貸しやサラ金や銀行からもお金を借りて努力したが、今は尽き果てている。彼は営業力があるからもう一度商売をして儲けてもらってからお金を返してもらおうではないか」と発言したため、債権者会議がまとまってしまった。

・そうした中、ノイローゼ状態の私が布団をかぶって寝ていると、母が「倫理研究所の三好先生が来られているから『生活指導』を受けないか」と言ってきた。私は、「絵に描いた餅のような指導を受けてもどうにもならない」と回答して即座に断った。すると、それまで倫理にはあまり関心を持っていなかった妻が、母と小さい子供と一緒に指導を受けに行った。

・妻は、約3時間後にわんわん泣きながら帰ってきた。それまで「お金がないから家を出て行きます」とたびたび言っていた妻が、「家がなくなり、橋の下に住むと言うなら橋の下に住みます」と言う。ハア！　22歳の若い妻がなぜそのような発言が出たのか？　今でも思い出して感動する。

・その時、三好先生からどんな指導を受けたのかと聞いたら、妻のお腹の中に二番目の子供がいてちょうど臨月であり、「主人の会社が倒産しそうです」と言ったとき、三好先生はなぜか「あなたの主人の会社は倒産しません」と断言された。「信用と力があったから借金ができた。企業は山あり、谷ありであり、悪い時に悪い状態が浮き彫りになっただけで、必ず再建される」と言われた。子供は、生々発展のいいものをいっぱい持って生まれるので、そういうことを言われたのではないか。

・私も三好先生の指導を受けて、一番の債権者のところに謝りに行った。会長室に入り、約30分間やかましく言われた。無防備、無抵抗の人間に対してやかましく言いながら、「莫大な借金はどうするのか？」と言われた。私は「一生かけても返します」「九州の真ん中で仕事をします」「近隣には約100万人の人口があります」と真剣に答えた。すると、「商売になるだろう、やれ！」と言われ、運転資金と展示住宅を5棟貸してくれることになった。

・その後、私は人にひっかかったりしたため、メーカーから「材料が出せない」と言われてきた。「窮すれば通ず」と言われるが、材料は自分で作ればよいというアイデアが生まれた。昼に販売して、夜に材料を造って、仕事が終わったら集金した。ある時、決算書を見たら儲かっていた。これだと思い、「製造・直売」に切り替えた。値段もチラシにハッキリ書いて販売している。約10年間で1億5千万円ちかくの借金を返済することができた。三好先生から「一生かけても返済するという決意をしなさい。決意すれば方法がでてくる」と言われて、そのように決意したら、実際そのようになった。明朗闊達になったら、未来が開けてくる。（以下省略）　ご清聴ありがとうございました。この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。