熊本県倫理法人会

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7月13

【水俣芦北】山本雅子・八代市会員がMS講話

テーマ:「『事業承継』と『コロナ禍』」

令和5712日のモーニングセミナー(MS)では、八代市倫理法人会の山本雅子・会員((株)漱石)が「『事業承継』と『コロナ禍』」をテーマに講話を行いました。『コロナ禍』というピンチを『事業承継』というチャンスに変えた貴重な倫理体験で、とても感銘を受けました。以下はその抜粋です。

1977年、今から45年前、高度成長期に小さなお店を創業して開いたが流行らなかった。生活に困るので、結婚式場や葬儀場などを掛け持ちしながら働いた。そのおかげでちゃんとマナーを学んだ。また寿屋で販売の仕事をしていた時、給料をもらいながらいろいろな研修に参加させていただいた。店を経営していくうえで貴重な経験だった。最初店がはやらなかったので、たくさんの勉強が出来てとても良かったと思う。

199911月、倫理法人会に入会した。会員の方がスナックのお店に飲みに来ていただいていたが、とても楽しそうで、私もその仲間に入りたいと思っていたら誘っていただいたので、即入会させていただいた。

・倫理研究所の中西浩・名誉研究員から「個人事業主は、朝一番早くから夜一番遅くまで働け。休みはいらない」と言われた言葉に衝撃を受けた。その言葉が心に残り、言われた通り朝一番に起きて終わりまで働いた。この仕事を全うさせたければ、とにかく自分が働こうと思って働いた。休みなしでも仕事が楽しくてしようがなかった。

2006年、スナックの店を移転する時、自分に代表をさせてほしいとお願いして店をリニューアルした。3年のうちに3店舗つくった。開店したらいっぱい来てくれた。しかし、先輩経営者から「箱だけ作って心が入っていない」と言われた。当初は理想があり夢を語っていたが、私の思いが見えない会社になっていた。思っているだけで行動していないし指導もしていなかった。

・そうした中で、倫理法人会から朝礼研修のお誘いがあり、息子と数人のスタッフが交代でモーニングセミナーに通うようになり、会社で朝礼指導を受けて、それから朝礼を始めた。朝礼をすることで、朝から社員と気持ちが一つになり、私の思いが伝わるようになった。

・息子やスタッフと一緒に経営理念を作ることになった。「食で心を豊かに」を経営理念に、①経済の豊かさ、②人の豊かさ、③心の豊かさ、④会社の豊かさとして具体的な目標も決めた。感謝することで人間性の成長をすることやプラス思考でメンタルを強くすることを盛り込んだ。

・また行動指針を作った。①「地域で一番ありがとうを伝えます」、②「地域で一番誠実に行動します」、③「地域で一番清潔なお店です」の三つを毎朝全員で唱和している。

2010年、八代市倫理法人会で女性委員長を拝命していた時色々な方と知り合うことができた。設備工事に来ていただいた方が倫理研究所の田形健一・名誉研究員の弟さんで、その方と意気投合し信頼していただいて、その後会社を辞めてスタートしたばかりの私の会社に入社して手伝うようになった。両手両足のように手伝い、休みなくすべてやってくれた。昨年亡くなられたが、感謝しても感謝しきれない。

2020年からまさかのコロナ禍になる。想像もしなかった。スタッフのメンタルが大変だったが、支援策で助けられた。回転が見込めない店舗はすぐに閉鎖した。そして食菜工房「さすが」を移転リニューアルした。

・働き方改革も嘘みたいにできた。息子とは喧嘩もしたが、倫理の学びで自分を反省しながら互いに譲り合うことができた。令和32月、今がチャンスを思い、コロナ禍の中に長男に社長を譲り事業を継承した。業績も悪くなり、相続税の心配もなくなりラッキーでした。

・今はゆとりが出来て来て、スタッフや家族に対してやさしくなれたかなと自分で思っている。世の中は変化していく。今は、社員がいかに楽しく働いているかが大切になっている。

私は、これからユーチューブやフェイスブック、ティックトップ、インスタなどでいろいろな情報を発信して会社のバックアップをしてお手伝いをしたいと思っている。ご清聴ありがとうございました。