熊本県倫理法人会

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12月01

【水俣芦北】那須一郎・県副会長がMS講話

熊本県 水俣芦北倫理法人会モーニングセミナー

11月30日のモーニングセミナーでは、熊本県倫理法人会 那須一郎・副会長(那須セメント工業(株) 代表取締役)が、「人生は心のままに」をテーマに講話を行いました。以下は講話の抜粋です。

私は、昭和404月、熊本県球磨郡多良木町に生まれました。体が大きくて身長が182cmあり、中学時代父の勧めで柔道を始めました。技術があれば大きい人を投げられるという体験をして、柔道の楽しさを知り柔道一直線の世界に入りました。勉強でも成績が良いと褒められて嬉しくなり、頑張れば色々な人が認めてくれることが分かりました。

都内の大学を卒業後、帰省して父が経営する今の会社に入社しました。長男でしたので逃げられないと思って仕方なく仕事をしていました。転機がきたのは、ある自己啓発セミナーに参加して、目標を持って仕事をすることを学んだ時です。人生の三つの目標を立てました。①30歳までに結婚する、②柔道で県内一位を目指す、③40歳まで社長になることです。

38歳で社長になりました。社長になる前の10年間は、仕事が楽しくて仕方がありませんでした。他人から教えられる前に自分でやるのが仕事のコツです。人より早く出勤し、人より遅く帰ります。与えられた仕事場の中で一番になることを心掛けました。現場を任された時は、のびのびと仕事が出来てとても嬉しかった。遊働一致の世界、遊びと仕事が一致するほど仕事が楽しいというのは初めてでした。仕事のことばかり考えていました。そうなると会社の中で私を見る目が変わってきました。

29歳で結婚して、幸せな日々を過ごしました。ところが子供が出来てから、妻は子供中心の生活になり、夫婦喧嘩をすることが多くなりました、二人目が生まれたあとに離婚届を突き付けられてびっくりしたことがあります。

40歳の時に倫理法人会に入会しました。涙を流して講話を聴いたことが何度もありましたが、自分のものになっていませんでした。富士研に参加して転機がありました。

砂利の上で正座して自分を思ってくれる人を心静かに想いだしていると、私をかわいがってくれていたおばあちゃんが目の前に現れ、声をかけてくれます、「イチロウ!頑張っとっや」と。それから私の涙がどっと出て来て、「ばあちゃん、頑張るよ!」と叫んで、そこで私の中の何かがはじけました。帰ってからはテンションが高くなり、単会の会長を引き受けることになりました。

平成26年ごろ、仕事のことで苦難がありました。砕石業、リサイクル業、瓦工事業などをしているベテランの社員が4人続けて退職しました。残りの2人のうち一人が屋根から落ちて労災事故になり、驚き落ち込みました。この先やっていけるか不安になり、倫理指導を受けました。

私が悪い、私の責任だと反省していました。指導員からは「何かがおかしい。奥様の話を聴いていますか?」と聞かれて、「『片付けが下手だから、片付けなさい』と言われています」と答えたことを覚えています。3日間かけて整理整頓をしました。

それから1週間後、退職した人間から電話があり、「戻ってきていいですか…」と。ビックリしましたが、転職した会社の事情が変わったためという理由だったので、喜んで迎えました。また、社内で喧嘩をして辞めた人と優秀な人間が帰社することになり、採用した一人を含めて元の6人に戻りました。

大前提として楽しく働ける会社づくりを意識して取り組んでおりますが、以前いた社員が退職した後、また弊社に戻ってきてくれるのをみてとても喜んでいます。令和27月の大水害、台風などがあったことで仕事は大忙しです。会社の苦難を乗り越えた時、倫理を学んでいて本当に良かったと思います。ご清聴ありがとうございました。