【水俣芦北】小滝敏郎・法人SVが「至誠通天」テーマに講話
水俣芦北倫理法人会 5月25日 経営者モーニングセミナー
5月25日(水)のモーニングセミナーは、一般社団法人倫理研究所法人局 小滝敏郎・法人スーパーバイザー(税理士法人小滝会計 代表社員)が、「至誠通天」と題して講話を行いました。以下は講話の抜粋です。
障害者を雇っている素晴らしい会社があります。努力したくても努力できない人、頑張りたくても頑張れない人は真の弱者ですが、頑張れるのに頑張らない人は偽物の弱者です。周りのせいにして「経済が悪い、円安が悪い」と言って、全部周りのせいにして、頑張れるのに頑張らない人は、もっと頑張るべきです。
「すべて起こったことを受け入れる」
私事ですが、私の子供は知的障碍者で、社会福祉法人で働いています。それほど悲壮感はなく、毎日明るく元気に頑張っています。子供が4歳のときにそれが分かった時は、最初の子であり相当ショックでした。しかし、その時私は倫理を学んでいました。「すべて起こったことを受け入れる」ということで乗り越えられました。先天的なことは、仕方のないことです。
実は私は、埼玉県の浦和で倫理法人会以外のありとあらゆるお役を受けています。何故可能な限りお役を受けるかというと、息子が社会のお世話になっているので、親なる私が社会にお返ししないわけにはいかないです。私なりの「身代わりの倫理実践」をしています。
そういう子は、欧米では「天使の子」と言われています。私なりに、他の方よりもやさしさというものを教えられています。
もう一人の娘は高校3年生の時薬学部を希望していましたが、私が娘に「薬学部も素晴らしいと思う。そちら方面に進み、本当に世の為人の為と思うならば、医師を目指すべきではないか」と手紙を書いたら、その気になって一生懸命勉強し始めました。成績が良い方ではなかったので、1年浪人しました。1年浪人した程度では医学部合格は難しいです。だんだんと、おろおろして心配し始めました。すると妻から〝倫理指導゛を受けました。「すべてを受け入れなさい」(笑)。苦しんでいる娘のことが心配になりました。しかし、その年無事にI大学医学部に合格して今では2年生になりました。娘は小児科医を目指している、と言っています。お兄ちゃんのような境遇の子を助けたい、と言って一生懸命勉強しています。
「税理士である前に、真の人間たれ!」
その大学の理念が「医療人たる前に真の人間たれ」というもので、いい大学にお世話になっています。「至誠通天」ということだと思います。私なりにやっていればいいこともあるのだと感じました。私だったら税理士なので「税理士である前に、真の人間たれ!」ということになります。そういう心がけで生きたいと思います。
事業承継も大事なことですが、親とのつながり、子供とのつながりなど命のバトンタッチも大事なことではないかと思います。
それぞれ苦難はやってきます。自分にはどうにもならない苦難があります。それは喜んで受け止めるしかないです。「これがよい」という言葉は、魔法の言葉です。嘆いてもしようがないことは悩んでも仕方がないです。天使の子だからと思って育てれば良いわけです。「天は自ら助くる者を助くる」と言われます。自助努力する人を天は助けてくれるわけです。至誠通天ということです。
大変な時代ですが、明るく元気に頑張っていきましょう。ご清聴ありがとうございました。