【人生とつながる倫理】熊本市南 経営者モーニングセミナー
講話者:阿蘇倫理法人会 野中優三 会長
テーマ:「倫理にふれてからの変化」
2022年4月5日(火)、第454回 経営者モーニングセミナーが開催されました。
ご縁と愛
今回で講話は2回目です。高校卒業後、東京の建設会社に入社しました。熊本で営業所所長をしていた時、現在の会社の創業者からM&Aの話を持ち掛けられ、上司に相談したところ、トントン拍子で私が社長となった。現在も、所属会社から出向中として、現在の会社の代表をしている。小さい頃の思い出。小学校5年生の頃に、観光先のカメラを持っている方に写真を撮ってもらい、後日郵送していただいた。それ以来、文通を40年続け、それがご縁で私の結婚式にも出席していただいた。残念ながら今は亡くなられたが、素敵なご縁のお話。親のエピソードも。就職して、家が貧しいので、生活費を親にあげていた。私が結婚した時に母親から250万円もらったが、原資は私が渡していた生活費。一切使わずに貯めていてくれた。私は入会したのは、色々な方からのお誘いを受け、結局1年かかったが入会、入会したらしたでとても良い団体だと思う。また、会長職も渋ったが、「ハイかイエスか喜んで」の魔法の言葉で断れなくなった(笑)。
死と向き合うことで得たもの
妻は胃癌で全摘、13回の入退院を繰り返し、卵巣へ転移した時に余命1年の宣告を受けた。仕事を辞めて療養していたが、2人の娘の結婚式に出席して亡くなった。ナイトセミナーの懇親会中に娘から危篤の連絡があり、2時間かけて病院へ、妻は最後の力を振り絞って抱擁してきた、ありがとうありがとうありがとうと言いながら亡くなっていった。次女の結婚式の40日後だった。医者は癌で死にたいとのこと。理由は死と向き合えるからだそうだ。確かに、妻が癌になったことで、すごく濃密な関係を築くことができたと思う。しかし、私の課題は義母との関係だった。婿の立場だったが、義母が悪いと思っていたけど、よくよく考えてみると自分が悪かったことに気づきそのことを詫びた。義母とも仲良くなり、妻も安心して亡くなったと思う。現在は義母と同居しており、なんでも自分に頼ってくる。自分の親にはできなかった孝行をしている。妻の兄弟とも仲良くなった。死に対して怖いと思っていたが、今はそうでもない。亡くなった年から1年目は週3回、年150回のお墓参り、2年目は年100回ぐらいになり、4年目は年50回ぐらいになった。花を持って行き、たまに掃除をする。親戚がいつ来てもお墓が綺麗だと喜んでもらえる。
実践を決めることで迷いが無くなる
会長職を受けて考え方が変わってきた。出会いを大切にし、苦難を受け止めようと思っている。地域のゴミ拾いを1年間継続している。最初はゴミ袋いっぱいになっていたが、しばらく続けていくとゴミの量が減ってきた。地域の人からも感謝される。地域にお世話になるという気持ちで取り組んでいる。すると、コンビニの駐車場などでゴミが落ちていると自然と拾う自分がいる。とても清々しい気持ちになる。皆さんも是非一度ゴミを拾ってみてください。また、時間には正確になったと思う。先約優先、緒方相談役が言っていた、「孫との約束でも、先に約束した方が優先」と聞き、悩まなくなった。そう決めるととても簡単。即行の実践もそうだが、連絡を頼まれたらその場で電話したりする。すぐやれば忘れない。
心のつながりが一番重要
富士研では亡くなった妻との会話ができたように思う。人の縁に感謝することができた研修だった。若い時は物欲の塊だが、欲しいものは手に入れてもすぐに飽きる。私はバイクを購入したが、すぐに車庫の肥やしになり、妻はナンバープレートを外していつの間にか廃車にしていた(笑)。バイクはレンタルが一番良い。レンタルして一度事故を起こし、肋骨3本を降り、修理費は免責の20万、妻には会社の階段から落ちたと言った(笑)。それ以来、バイクは乗っていない。妻が亡くなったこともあるが、物欲より心のつながりが一番重要だと感じた。また、義母に手紙を書いた。残念ながらもう読むことはできないが、今までの詫びを書いたことで、それを見直し、より一層思いが強くなった。みなさん、富士研はいいですよ、行ってみてください。
会長挨拶、今日はMS中に新しい試みをするのでお楽しみにとのこと。この後、入会式3名と会員様のお誕生日をお祝いいたしました。
会場を真っ暗にして、携帯電話をペンライト代わりに、ハッピバースデイ♪
本日は41社、43名のご出席をいただきました。ご参加、誠にありがとうございます。
Zoomからも2名ご出席いただいました。
以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太(有限会社CAM建築設計事務所)がお送りいたしました。
また来週、サイナラ~。