【水俣芦北】山下慶一郎・熊本県倫理法人会県央城北地区長が講話
テーマ:「強みの上に築け!」
令和7年9月24日(水)の経営者モーニングセミナー(MS)では、熊本県倫理法人会の山下慶一郎・県央城北地区長(㈱日本創生慶代表取締役)が、「強みの上に築け!」をテーマに講話を行いました。県職員、荒尾市副市長、離婚、荒尾市長、再婚、無職、起業、経営者の現在など波乱万丈の人生講話、倫理でつかんだ成功体験に感動しました。以下はその抜粋です。
・私は昭和34年12月10日、熊本市生まれの65歳。明治大学を卒業して熊本県庁に勤務しました。5人の知事のもとでおもしろい仕事をたくさん経験させていただきました。蒲島郁夫知事の時に、荒尾市の副市長として2年間勤務することになり、荒尾の魅力を知りました。熊本県庁に戻った後、荒尾市民の方から荒尾市長になってほしいと要請がありました。私は、その時に「荒尾を良い街にしたい」というそれだけの思いで県職員を辞めて荒尾に行き、市長選に立候補しました。
・平成26年12月の荒尾市長選挙で初当選しましたが、その後諸問題があり、あえて市長職を辞し選挙に討って出ましたが僅差で負け無職に。県職員を辞めた際は、前妻に見限られ、また、市長職を辞めた後は貧すれば鈍する。どう生活していくか、先が見えず苦難に陥りました。
・倫理法人会との出会いは、平成22年荒尾市副市長の頃、人吉市倫理法人会の平井郁恵・会長(当時)から講話に招かれたことがきっかけでした。その後、県職員を辞め再度荒尾に移り住んだ時に地元の方から誘われ倫理法人会に入会し、荒尾市長になってからも毎週モーニングセミナーには参加していました。
・そして荒尾市長を辞し、無職無収入となり一旦退会。熊本に戻り、将来のことを真剣に考え熊本市倫理法人会に再入会しました。その動機は、倫理の学びの内容は素晴らしく、自分の「雇われ体質」や「サラリーマン体質」を変えるためには経営者が学び集う環境に身を置くことが大切だと思ったからです。やるなら本気で学ぼうと決め他の単会も含めモーニングセミナーに毎日のように通い、1年目は年間200回ほど出席し、経営者の生の話を聞き、合わせて傾聴の訓練をしました。また倫理法人会の役職も進んで受け勉強し、自己の成長スピードにつながったと思います。
・富士研修(2月)が良いと聞けば直ぐに研修に参加し、自分の強みとは何かを真剣に考えました。自分は、自治体行政の経験が強みだと確信し、研修から戻って直ぐに、3月の妻の誕生日に合わせ㈱日本創生慶を創業し民間企業と自治体の橋渡しをし、民間企業が自治体を使いこなすためのお手伝いの仕事をスタートさせました。現在6期目ですが、順調に成長しています。倫理法人会での学びと経営者との交流のお陰です。
・<恒産なければ恒心なし>まずは経済、生活基盤をしっかり固める。水俣市に来るたびに街に活気がなくなっているのを感じます。だから皆さん経営者がさらに元気になって大いに稼いで雇用を生んで、地域を元気にしていただきたい。街を共に元気にしていきましょう。
・そのためには自社の強みを大いに生かすことが大切です。自分の土俵で相撲をとらないとダメです。自分の苦手な土俵で頑張ろうと思ってもなかなか頑張れない。自分が培った経験や面白いと思うことを伸ばせば、仕事がどんどん面白くなる。それが喜働(喜んで働く)です。そうすればお金も何もかもついてきます。そういうことのために「自分の強みの上に築け!」だと思います。
・『万人幸福の栞』の第16条(111頁)に「最も己を大切にすることは、自己の個性を、できるだけのばして、世のため人のため働かすことである。それには、仕事をなまけ、研究を怠り、身を惜しんでいては、とてもできることではない。己の一切を学問にささげ、事業に傾け、仕事に没頭してこそ、はじめて異常(ふしぎ)の働きができる。」と書いてあるが、まさに成功法則の一つであり「強みの上に築け」だと思います。
・私はいろいろな経験をしたことで、民間企業の厳しさも面白さも知ることができました。地域や目の前の人が良くなるために自分の知恵とエネルギーと時間を自由に注ぐことができることが何と素晴らしい事か実感することができました。ご清聴ありがとうございました。