熊本県倫理法人会

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7月13

【水俣芦北】井芹文義・熊本市西倫理法人会幹事がMS講話

テーマ:「富士研での体験を通しての倫理の学びについて」

令和779日(水)の経営者モーニングセミナー(MS)では、熊本市西倫理法人会の井芹文義・幹事((一社)SIRASU 代表理事)が、「富士研での体験を通しての倫理の学びについて」をテーマに講話を行いました。今年2月に開催された富士研修所特別研修会に初めて参加され、トップリーダーを務められた貴重な経験をもとに、一人でも多く富士研に参加する人を増やしたい思いで約35分熱く語られました。以下は講話の抜粋です。

・昭和54年4月7日、熊本市生まれ。令和6年1月、熊本市西倫理法人会に入会。人生の行き詰まりを感じているときに、ちょうど富士研のお誘いがあり、タイミングよく参加することができた。両親や妻との関係を見つめ直すためにも参加してよかった。

・富士高原の研修所に到着して、とてもモダンな建物から見た富士山がきれいで、この素晴らしく美しい景色を見ただけでも行って良かったと感じた。三重県、山形県など全国から集った129名の参加者とともに開講式があり、リーダー決めが行われた。トップリーダーに手を挙げた人が20人いてじゃんけんや発声実演をした結果、自分が選ばれた。1班7~8人の班が17班編成され、その代表としての役割を担当させていただいた。

・様々な講座があったが、班ごとのあいさつ実習テストがあった。研修所のスタッフさんが「〇」と「×」で判定するが、なかなか合格をもらえなかった。17班中4班しか合格をもらえず厳しい結果だった。

・後半に自分を見つめる「自照清坐」という講座があった。玉砂利の上に静坐して瞑想するのだが、そこに行くまで林の中を裸足で歩いていく行程があった。その時に、自分の足がいかに靴で守られてきたかを感じ、足の裏が痛いのを味わいながら歩いて登った。そこでは自分が人生を我儘に生きてきたことを振り返り、いかに守られてきたかを思い知らされた。

・私の印象に残っていることは、丸山敏雄記念館にあった石碑でした。丸山敏雄先生がなくなる約2か月前に書かれたもので、「宣」という言葉であり、「一 我万人の僕とならむ、一 我万物の友とならむ、一 我万象の讃嘆者とならむ」です。この文言を読んで、丸山敏雄先生という方が凄い方であるということと倫理の学びに確信を持つことができた。

・富士研では「チアアップカード」(激励カード)という独特のカードがある。そのカードをいただくと休憩時間に解消しなければならないもの。班の行動が掃除などで不十分の場合、カードを受け取ることになる。かなり厳しいレベルだった。一日目は100を超えるカードをいただいた。2日目はゼロを目指してグループライン等で情報を送り合って共有した結果、33のカードに減らすことができた。ゼロには届かなかったが、これは富士研修の歴史の中で前例のないものとなった。

・また各班の部屋を見回りした結果、後始末だけでなく部屋がきれいだったということで、33枚のチアアップカードを全部解消していただいた。これも前例のない事だった。

・さらに他のリーダーからの提案で、126人であいさつ実習テストをしようということになった。4人の講師全員から「〇」をもらうことを全会一致で決定してチャレンジすることになった。何度も繰り返しやり続けて、4人の講師がビリビリッと感じる瞬間があり、全員から「〇」をもらう。大いに盛り上がり、リーダーの私が胴上げされるという有難い経験をさせていただいた。

・今回の富士研を振り返り、夢のような経験をさせていただいた。日本人の心を一つに合わせるという言葉が浮かんだ。「心を合せて後始末」、「心を合せてあいさつ」することで想像もしないことができたという経験を踏まえて、心を合わせることで大きなことができるという体験をさせていただいた。わたしとしては、こうした機会をとらえて富士研に参加する人を増やそうと、自分ができることを恩返しとして行っていきたいと思っている。ご清聴ありがとうございました。

この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。