熊本県倫理法人会

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4月11

【水俣芦北】明石祥子・熊本市南倫理法人会幹事がMS講話

テーマ:「絶望の中に潜む小さな奇跡と倫理の力 捨我得全」

令和749日(水)の経営者モーニングセミナー(MS)では、熊本市南倫理法人会の明石祥子・幹事(フェアトレードラブランド代表)が、約40分講話を行いました。熊本大地震をはじめさまざまな苦難に遭いながらも、自己の信念を貫いて夢を実現しようとされている生きざまに感激しました。以下は講話の抜粋です。

・実家の仕事が、時計店120年の歴史がある老舗であり、両親の影響を受けて育った。貴金属を取り扱うので、とても信頼が大切。家は「三方良し」という考えを大切にしていた。私は1993年ごろからフェアトレードを始めたが、公平な貿易を意味しており、「五方良し」の考えで信頼をとても大切にしている。私は家業の影響を受けてフェアトレードに出会ったと思っている。

・2016年4月、熊本地震に遭い、自宅兼店舗が全壊した。両親と仮設住宅生活が始まったが、眠れないほど大変だった。また、翌年自宅兼店舗をリフォームしたばかりだったが、火災に遭遇して全焼してしまった。一方でこの10年間で3人の息子たちがそれぞれ結婚して、5人の孫にも恵まれて、お祝いしたいほど良かったことも多くあった。

・フェアトレードの仕事に関しては両親が応援して、家を開放してくれた。家で大学生と一緒にリサイクルショップを運営することが出来た。また、熊本市内にある国際交流会館の中でカフェを経営したり、留学生と学生で10年間、フェアトレードを経営した。こうした事業を通して学生が育っていった。

・フェアトレードはアジアでは日本が初めて。さらに2011年、熊本市がフェアトレード認定都市になったのは世界でちょうど1000番目であり、日本では初めての快挙だった。議会で認めていただいたのでとても良かった。

・倫理法人会に入会したきっかけは、2021年、熊本市南倫理法人会で講話をしたこと。23年に初めて富士研に参加した。2日前に骨折したが、車椅子でも参加してよいと言われ、参加した。翌年2回目の富士研にも参加した。

・私は今までいろいろな目に遭った。なぜ自分にいろいろなことが起こるのだろうと思っていた。倫理を学んで、「捨我得全」(得るは捨つるにあり)という言葉が、『万人幸福の栞』の第12条にあるが、その中に「事業の上でも経済の上でも、その他奇禍にあった場合でも、恐れ、憂え、怒り、急ぎ等々の私情雑念をさっぱりと捨てて、運を天に任せる心境に達した時、必ず危難をのがれることが出来る。」という言葉がとても身に染みている。そのほかにも、倫理の言葉に色々助けられた。

・倫理を学んで「明朗・ほがらか、愛和・なかよく、喜働・喜んで働く、純情・すなお」を実践したいと強く思っている。いろいろな不幸な出来事があったが、いちいち悩んでも仕方がないと思うようになった。若者たちは本当に素晴らしい使命感を持っている。今後小さな「フェアトレード ミュージアム」を作って、自分がやりたいことを成し遂げていきたい。ご清聴ありがとうございました。