【水俣芦北】川口純範・熊本県東地区長がMS講話
テーマ:「倫理×家庭 倫理×経営 の実践」
令和7年3月5日(水)の経営者モーニングセミナー(MS)では、熊本県倫理法人会の川口純範・県東地区長(メイカーズ(株)代表取締役)が「倫理×家庭 倫理×経営 の実践」をテーマに約40分講話を行いました。倫理実践をして家庭と会社が大きく変わったことに感動しました。以下は講話の抜粋です。
・昭和53年3月、菊池市生まれ。実家は創業60年の瓦屋さん。男4人の末っ子として育つ。叔父さんが一級建築士であり、将来の夢として一級建築士、社長になる夢をもっていた。
・熊本工業大学(現:崇城大学)工学部建築学科を卒業。東京でゼネコン勤務、フリーターなどを経て熊本に戻る。実家の瓦屋さんを手伝いながら、一級建築士の資格取得に向けて猛勉強した。毎日4時間365日の勉強を4年間続けて29歳の時、何とか合格した。このことが自分にとって大きな自信になった。成功するまでやり続けることが成功の秘訣だと思う。
・建設設計の会社を開設するために事業計画書を作成し、兄の承諾をもらい起業した。1年かけてやっと独立することができた。最初は順調に経営していたが、3年目に設計から施工まで一貫してやれる会社として法人化したあとに大変なことが発生した。施工を任せていた会社から現場管理報告はあがっていたが、実は作業が1か月止まっていたのだ。材料も入っていなかった。
・私はそれまで経営がうまくいっていたので調子に乗っていた。高くなっていた鼻が完全にへし折られた。兄や家族の助けでお客様への賠償などを済ませ、経営危機を乗り越えることができた。一番きつい時だった。
・当時のわが家庭は、「夫婦愛和」とはほど遠いきびしいものだった。妻から離婚届を何度も出され、子どもは私に寄り付かない状態だった。息子が中学3年生の時だったが、帰宅したらテーブルに赤ワインがあり、ワイングラスが2個置かれていた。息子が自分のお金で買って来たという。息子は「パパとママがこれを飲んで会話をすれば仲良くなるのではないか」と言ったのである。このとき、私は経験したことのない衝撃を受けた。私はそれまで、自分がどうにかしたら相手を変えられると思っていた。しかし、変えることができなかった。その時まず「自分を変えよう」と思った瞬間だった。
・それから自分を180度変えようと努力した。するとだんだん奥さんと会話することが出来て、子どもたちもだんだん自分に寄ってきてくれるようになった。
・経営状態のことを考えてから、いろいろな団体に入って顔を広げていこうと思った。その頃、後輩が倫理法人会に入ったと聞いた。いろいろ調べて、鴨頭さんの倫理法人会の講演を聞いたら「これは自分に合う」と思った。約1か月後に後輩から電話が入り、「光の森倫理法人会ができる」というお話を聞いて、チャンスと思い光の森倫理法人会にすぐ入会することになった。
・私は倫理法人会に入ってから4年になるが、副会長・会長を経験し普及にも取り組んだ。なぜ普及が出来たかというと、光の森のプレモーニングセミナーの時に「トイレ掃除をしたら、売り上げが上がった」というお話を聞いてめちゃいいことを聞いたと思い、会社にある3つのトイレを毎日掃除するようにしたら1か月後、1本の電話が入り、「今度グループホームを造りたいので建ててくれますか」と言われた。私は「やった! トイレ掃除凄い!」と思った。このような自分の体験談を話しすると関心を持つ人が多く、普及も進んだ。
・また倫理法人会に入ってからは、まったく家内と喧嘩をしなくなった。子供からは頼られるようになった。奥さんに対しては、何か言われたら携帯を置いてちゃんと正対して話を聞く。すると、ほんとうに喜んでくれる。倫理法人会は凄いと思う。現在では喧嘩がなくなり、思い切って仕事ができる環境をつくらせていただいた。ご清聴ありがとうございました。
この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。