【水俣芦北】内山貴博・宇土市専任幹事がMS講話
テーマ:「覚悟のチカラ」
令和6年11月27日(水)の経営者モーニングセミナー(MS)では、宇土市倫理法人会の内山貴博・専任幹事(うちやま果樹園代表)が、「覚悟のチカラ」をテーマに講話を行いました。内山専任幹事は、1982(昭和57)年12月、熊本県宇城市生まれ。熊本農業高校を卒業してアイシン九州に就職した後、家業の農業を継いで、不知火(デコポン)、巨峰などの生産と販売をしながら、地域起こしにも取り組んでいる若手経営者です。自分の感性を信じて実行して来られた人生体験から、「本気・やる気・覚悟」の大切さを学ばせていただきました。以下は講話の抜粋です。
・アイシン九州では、ラインの流れ作業が主な仕事だったため1年で退職。家業のうちやま果樹園を手伝うようになり、収穫から販売まで難しい仕事であるが、面白みがあると感じた。10年くらいは無給で働き、夜にパチンコをして稼いだ。
・25歳のとき、笑顔が素敵だった妻と結婚。30歳で待望の第1子が誕生した。それから男としてしっかりしないといけないと自覚。パチンコの成功体験があったため競馬を勉強して挑戦したが、半年で100万円が飛んでいった。
・まじめに仕事をやろうと思い、34歳の時熊本県が公募した「農業経営塾」(2期)に勇気を出して参加した。人前で話す訓練も受けることが出来た。35歳から販売に力を入れ、いろいろな人との出会いがあり、少しずつ広がっていった。
・町おこしなどいろいろやりたくなったが、夫婦仲がよくないことに気づいた。家に帰り妻が不機嫌だと力がでない。まず、これを解決しないといけないと思った。
・ユーチューブで元気の出る炎の講演家・鴨頭嘉人さんの動画を妻にも聞いてもらったが、うまくゆかない。さらに鴨頭さんの「話し方の学校」(福岡開催)に夫婦で入学して、1か月に1回半年学びに行った。お互いに変わりたいと思って努力したが、イマイチ変われなかった。鴨頭さんが倫理を学んでいることがわかり、話し方学校の仲間の紹介で、熊本市倫理法人会に入会した。
・すぐに幹事にさせていただき、富士研にも参加した。倫理活動にも積極的に参加していたが、夫婦仲はイマイチだった。両親と同居していることもあり、妻には相当我慢をさせて、私には言えない苦労があったのではないかと想像した。
・「後継者倫理塾2期生」へのお誘いがあり、1年25万円の参加費だったが「ハイ」と受け入れ入塾することにした。その中で「総リーダー」を拝命した。富士研では「リーダーは、方向性を示す人である」と学んだ。自分自身も「言っていることとやっていることが一致している人について行きたい」と思っていたので、「自分との約束を実践、誰よりも熱心にやろう」とこの時、覚悟を固めた。
・早起き、『万人幸福の栞』を書き写す実践、栞の3条から4条の文章を輪読する実践を毎日やった。そのころから、私の本気度が妻に伝わっているように見えた。
・妻の美点100個を見つける実践を行った。30個まではすぐに見つけられた。悪いと思えるところを裏返せば美点になると気付いてからすぐに達成できた。毎日妻を観察しながら探す努力をしていた。妻は、口では怒っているようだが、本音は裏にある。本当はさびしい…そういう感情にも気づかせていただいた。倫理活動を僕が一生懸命行っているとき、妻には遊びと思われていた。それでも折れないで実践を続けていたら、妻の裏の感情が見えるようになった。
・私は人との約束は守れていたが、自分との約束が守れていなかった。自分との約束を守ることで自分に自信がわいてきた。妻と本音で話せるようになった。今同じ目標に向かっている。
・父親にも関心を向け始めた。最初リスペクトしていなかった。父の美点を見つけてから話せるようになった。すると先祖が応援していると感じ始め、いいことが起こるようになった。
・中学時代の親友のお姉さん(調理師)との出会いがあり、一緒に働くようになった。美味しいタルトづくりを始め、今年6月、不知火町松合で古民家を活用して果実のタルト天満屋をグランドオープンすることができた。ご清聴ありがとうございました。