【宇土市倫理法人会】粟嶋神社の宮司である本田修さんに講話して頂きました
「明治神宮と教育勅語について」 by 本田修さん(粟嶋神社 宮司)
2024年9月11日、宇土市倫理法人会のモーニングセミナーが開催され、宗教法人 粟嶋神社の代表役員・宮司を務める本田修さんをお迎えしました。本田さんは、かつて国鉄(現在のJR)での勤務を経て、神主としての道を志し、明治神宮での修行を重ねた経験を基に、「教育勅語」の意義やその現代における価値について講話をしてくださいました。
1. 講師の経歴と神主への道
本田修さんは、地元の小中高校を卒業後、国鉄に就職され、新幹線の管理業務を担当。その後、JR西日本の広島支社で勤務されました。しかし、自身の未来を見つめ直し、サラリーマンとしての道から神主の道を選び、明治神宮で修行を開始されました。この決断が、本田さんの人生において大きな転機となり、現在の粟嶋神社宮司としての役割を果たすに至っています。
2. 明治神宮での修行と教育勅語への理解
本田さんは、明治神宮での修行経験から、「教育勅語」がいかに日本の伝統的価値観や文化に深く根ざしているかを実感したと語りました。教育勅語は、明治天皇によって示された、日本の近代国家建設における倫理と道徳の指針であり、今日に至るまで普遍的な価値を持つものとされています。
3. 教育勅語の意義とその教え
本田さんは、教育勅語に込められた「親孝行」「兄弟愛」「夫婦和合」「他者への思いやり」など、人間としての基本的な徳目がどれほど重要であるかを強調しました。これらの教えは、日本の伝統的な価値観を象徴しており、現代社会でも人々の生活の中で重要な指針となるとされています。
また、教育勅語は、単なる知識教育に留まらず、人間形成のための倫理教育でもあることが強調されました。この勅語に込められた教えは、学校教育や社会教育の中でも基本的なものとされており、日本だけでなく、世界でもその価値が認められています。
4. 戦後の教育改革と教育勅語の廃止
講話の中で、本田さんは、戦後の教育改革により教育勅語が廃止された経緯についても言及されました。第二次世界大戦後、GHQの指導の下で、国家神道と結びついていた教育勅語は廃止されましたが、本田さんはこの廃止が、日本人の伝統的な価値観を軽視する結果を招いたと考えています。彼は、日本の歴史と文化に根ざした倫理観や価値観を次世代に継承することの重要性を説きました。
5. 日本の伝統的価値観と次世代への継承
本田さんは、教育勅語の教えが今もなお有効であり、日本の伝統的な価値観を次世代に伝えていくことの大切さを強調しました。現代社会においても、家族や社会における絆を大切にし、秩序を保ち、他者と協力して平和な社会を築くための指針として、教育勅語の理念が役立つと述べました。
6. 講話のまとめ
本田さんの講話を通じて、教育勅語に込められた人間としての基本的な徳目や、道徳的な生き方を学び、日本の伝統的な価値観を再評価する機会を得ました。参加者一同、講話を通じて「挑戦と成長の大切さ」「家族や社会とのつながり」「倫理的な生き方」の意義を再確認しました。
7. 本田修さんによるご祈祷
講話の最後には、本田宮司によるご祈祷が行われ、宇土市倫理法人会をはじめとした県西地区のさらなる発展を祈願していただきました。本田さんの深い祈りと心遣いが、参加者にとって非常に感銘深いものとなりました。
今後も、宇土市倫理法人会では、このように日本の伝統や文化に基づいた価値観や倫理について学ぶ機会を提供していく予定です。ぜひ、多くの皆さまにご参加いただきたいと思います。