【水俣芦北】有働昌悟・玉名倫理法人会事務長がMS講話
「本を忘れず~日常への感謝~」をテーマに
令和6年5月18日(土)の第1361回経営者モーニングセミナー(MS)では、玉名倫理法人会の有働昌悟・事務長(㈱微笑 取締役)が「本を忘れず~日常への感謝~」をテーマに講話を行いました。倫理の学びを徹底的に実践されている日常の生活が手に取るようにわかり、「我々経営者のお手本だ!」と感動しました。以下は講話の抜粋です。
・昭和56年6月21日、玉名生まれ、42年間玉名に住んでいる。九州看護福祉大学を卒業後、平成16年、荒尾市で介護施設に入社。21年8月、玉名市内に株式会社微笑(ほほえみ)を設立。27年8月、玉名倫理法人会に入会した。
・倫理では「夫婦愛和」と家庭経営の重要さがとても重要視されている。私は結婚して13年になるが、倫理を学ぶ前はよくケンカをしていた。トラブルが起きると、必ず妻のせいにして責め心満載だった。相手を変えようとばかりしていた。
・コロナ禍のとき妻が用事ででかけ、一人で1歳と3歳の子供二人の世話をすることになった。1~2時間なので簡単に考えていたが、牛乳をこぼしたりテレビをたたいたりするので、てんやわんやの時間を過ごした。妻は帰ってきて「わあ、大変だったね、ごめんね。私が片付けるからゆっくりしとっていいよ」と言った。妻が仏様のように見えた。
・僕が1~2時間でネをあげていた子育てを、妻は24時間365日、しかもフルタイムで仕事したあと家庭のことを全部しながらやってくれている。そのおかげで僕は仕事や倫理活動ができていることを改めて感じさせていただいた。その時から、妻への感謝の実践をしないといけないと初めて思った。以来、一日十分以上の妻の肩もみを5年間一日も欠かさず行ってきた。
・その時間は、妻といろいろな話ができて妻と向き合う時間にもなっている。だんだん夫婦でケンカしなくなり会社の仕事や事業が良くなり、効率も上がってきている。
・福祉用具を扱う仕事をしているが、倫理で感謝する気持ちを忘れてはいけない、と学んだ。介護関係の福祉用具をレンタルしているお客様は約800人いる。高齢者の方と触れ合う機会がとても多い。
・高齢者は、戦争の話をよくしてくれる。ある方が「ほしがりません、勝つまでは」と言われた。日本が戦争をしているとき、「勝つまでは何もぜいたくしません」という時代だった。令和の日本では考えられない。私たちは、それだけ恵まれた時期と場所に住んでいる、ということを改めて感じた。
・鹿児島県の知覧という所に、陸軍の特攻基地があるが、年に3回行くことにしている。1945年、終戦間際の驚くべき必死の作戦がこの特別攻撃隊である。特攻隊の人たちが日本を守った。
・私たちは親や先祖のおかげで生かされて生きている。全力で生きることが、彼らに報いることだ。人は二度死ぬといわれる。二度目の死は、人々から忘れられた時である。国のために戦った英霊の方のためにも、本を忘れないためにも、いろいろな機会に話すようにしている。
・本とは、①初心、②恩、③両親の三つである。もっとも大切なものは両親である、と学んだ。父は、玉名倫理法人会の4代目会長。父からは「お母さんを大切にしないとダメだぞ!」と言われ、結婚したら「奥さんを大切にしなさい」と言われた。父は2年前に他界した。コロナの時代であり家族葬で行ったが、多くの方がおまいりして涙を流して下さった。
・熊本県倫理法人会の県北副地区長補佐という特別な役をしていたとき、父から「シゲ(山中重子・県副会長)がお前を見込んで頼んだのだから、できることを精一杯するように!」と言われた。私は、荒尾市、山鹿市、玉名、玉名南の4つの単会のMSに1年間毎回一日も欠かさず参加して回った。頑張っているとき、父が亡くなったが、その翌日もMSに行った。「何があっても貫き通せ」と言われていたので、父との約束を果たそうと思って参加した。
・いつもの4倍の学びをすることができた。栞には、成功という言葉が3か所にある。1条、3条、13条であるが、13条が好き。本を忘れないでいれば成功すると解釈して実践している。
・親への感謝の実践として、週に一度親と一緒に実家に集まって食事をしている。孫が来るから親が喜ぶ。母がカレーを作ってくれる。今までやってきたがこれからも続けていく。日常の感謝を忘れないで実践していきたい。ご清聴ありがとうございました。