熊本県倫理法人会

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4月29

【水俣芦北】荒木周子・熊本市中央会長がMS講話

テーマ:「心即太陽」

令和6427日(土)の第1359回経営者モーニングセミナー(MS)では、熊本市中央倫理法人会の荒木周子・会長(㈱ウッドランドパス代表取締役)が「心即太陽」をテーマに講話を行いました。波乱万丈の半生について率直に語り、倫理を学んで体験した様々な気付きを披露、心の持ち方の大切さを強調されました。涙なしには聞けない貴重な講話でした。

荒木会長は、菊池市生まれ。高校まで地元にいたが、母との確執があり早く母と離れたいと思って東京に就職。21歳で結婚、長男を出産したあとすぐに、母がガンで他界されました。幼少のころは、優秀な姉と長男である弟の間に挟まれて自分の影が薄く、母親に反発していました。<母が余命半年>と聞いてから「母は私のことをいつも心配していた」ことを知らされ、母の愛に気づいていませんでした。

その後倫理法人会に入会してから「親の苦労を知りなさい」と言われ、親の本当の気持ちに気づいていなかった。母が生きているときに、ちゃんと向き合っていなかったことを後悔している。彼岸花を見るといつも母を思い出すが、今では母の本当の気持ちに気づけて良かったと思っている。

21歳で結婚して専業主婦になった。夫は仕事で世界中を飛び回っていたので、私は友人はいないし心が疲弊し、不満を抱えていた。今では幸せな環境だったとわかるが、当時は気づけなかった。私のわがままで子供を二人連れて熊本へ帰ってきた。父は、最初家に入れてくれなかったが、私が仕事や子育てに頑張っている姿を見て、孫の世話をしてくれるようになった。起業するときには父が協力してくれた。父に大きな恩をいただいた。

2人の息子たちにもそれぞれ子供が生まれて「末」がつながった。【本を忘れず、末を乱さず】の教えの【本】とは、「①恩、②初心、③両親」と学んだ。私の不思議な経験は、人生に大きく影響している。【本】への感謝を忘れなかったら、人は勝手に幸せになると思っている。

厳しい父であったが、母が病気してから父は変わりやさしくなった。父が88歳になり入院した時、お願いして足を洗わせていただいた。父の足は小さくて細かった。「ありがとう」と感謝の言葉を伝えた。私は下を向いたまま涙が止まらなかった。父は上を向きながら泣いていた。

父が入院しているときは、できるだけ面会するようにして、面会できないときは電話をするように心がけた。毎日一回は電話をするようにしたが、忘れることも多かった。すると父が気を使って電話をしてくるようになった。【実践は心が先】ということを学ばせていただいた。

2年前熊本市中央倫理法人会の専任幹事を受けてから、【会長と心を合わせる】ことだけに専念して、それしかやらなかった。すると、会社の部下がモーニングセミナーに毎週参加するようになり、さらに役職者を引き受けて、現在後継者倫理塾にも参加して倫理を深く学んでいる。会社で後継者になる人が現れてきて幸せなことだと感謝している。私のお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。