熊本県倫理法人会

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4月08

【水俣芦北】重藤和徳・鹿児島県出水会長がMSの講話

テーマ:「『倫理とSHIEN学 これからの生き方』(夫婦対鏡 二人で共に)」

令和646日(土)の第1356回経営者モーニングセミナー(MS)では、鹿児島県出水倫理法人会の重藤和徳・会長(()松山塗装代表取締役)が「『倫理とSHIEN学 これからの生き方』(夫婦対鏡 二人で共に)」をテーマに講話を行いました。以下は、講話の抜粋です。

・昭和39年3月11日生まれの60歳。福岡大学4年で中退し福岡で8年を過ごして、平成2年、鹿児島県出水市にUターン。平成7年、妻の実家の家業である松山塗装に入社。16年に憧れの代表取締役に就任した。

・社長になり3年ほど経過して「経営者」の本にのめりこんだ。松下幸之助、稲盛和夫、中村天風などの本をはじめたくさんの経営者の本を読むだけでなく、稲盛和夫さんの「盛和塾」と「出水倫理法人会」に自ら申し込んで入会した。ところが仕事面で売り上げは伸びるが、資金繰りがきびしくなる。仕事はあるが、給料が払えなくなった。やむなく、翌年「盛和塾」と「倫理法人会」を退会した。

・その頃の自分は、目に見える世界ばかりを気にしていた。お金持ちが偉いと思っており、物事の本質は見えない世界だということが分かっていなかった。苦難の原因を他人に責任転嫁したり、外側にばかり求めていた。いろいろなことが悪循環して、悪い現象を自分が次々と引き起こしていった。安い単価で仕事を取りまくって倒産の危機を迎えてしまった。

・家庭では夫婦げんかが絶えなかった。けんかのたびに、自分は間違っていないと思い相手を直そうとばかり思っていた。そうした中で、高専1年生の長男が「入れ墨事件」を起こした。手と足に入れ墨を入れており、妻が発狂してしまった。私たち夫婦の関係が、見えないところで息子と繋がっていると感じた。

・私は倫理を学ぶだけで、何一つ実践することがなかった。社員一人だけ残し他の人には辞めていただいて、なんとか倒産を免れた。社員二人で一からやり直した。2~3年は記憶がないくらいがむしゃらに働いた。10年くらいたって徐々に持ち直してきた。

・平成27年、出水倫理法人会に再入会した。「職場の教養」がほしくて入会したが、MSには通わない幽霊会員だった。30年4月開催された倫理経営講演会に参加、蓮実利勝・法人局顧問の講演を聞いて妻が目覚めた。翌日のMSに妻が行くというので、私はしぶしぶ行ったが、それから毎週MSに行くようになった。

・妻は、天外塾やスピリチュアルリトリートやSHIEN学を学ぶきっかけもつくった。二人でともに学んでいるが、きっかけはいつも妻である。それから人生のテーマは「夫婦対鏡」だと思うようになり、只今実践中である。

・人生最大の出会いは、結婚であり夫婦だと思う。しかし、夫婦げんかはやりたくないけどやってしまう。ささいなことがきっかけ。いつも引きずっていた。ところが、SHIEN学を学んでから言い返さなくなり、話を聞くことを心掛けるようになった。

・2年前から、妻を「さん」付けで名前を呼ぶようにした。最初は違和感があったが、すぐに慣れた。妻も喜んでいる。ともに学びながら、少しずつ成長していきたい。

・昨年、次男が後継者倫理塾1期生として学んだが、彼の仕事ぶりに気合が入ってきた気がしている。次男は現在出水倫理法人会の幹事を拝命し、一緒にMSに通っており、妻が参加するときは家族3人がMSでともに学ぶこともある。

SHIEN学は内側の科学と言われている。自分を犠牲にして人を助ける利他とは異なり、「寄り添い」を軸に重なり、互いに行動を起こすことである。重なりのなかったところに重なりを作り、管理主義的な「させる/させられる」ではなく、対等な関係として「してもらう/してあげる」を双方向に交換する行為のことで、21世紀型の考え方である。

・純粋倫理で自己革新を図り、明朗・愛和・喜働の実践により己を磨き、徳を積んでいきたい。SHIEN学で温かい家庭、職場、組織、社会を築いていく。死ぬまでが学びの場であり、夫婦対鏡を心掛け、二人でともに歩んでいければと願っている。ご清聴ありがとうございました。

この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。