【水俣芦北】中本益也・法人レクチャラーが講話
テーマ:「倫理実践を通して」
令和5年7月26日のモーニングセミナー(MS)では、法人レクチャラー、沖縄県倫理法人会 中本益也・中北部地区長((株)CSハウジング代表取締役)が「倫理実践を通して」をテーマに講話を行いました。赤裸々な体験談にとても共感を覚えました。
・沖縄県名護市で建築とリフォームの仕事をしている。夫婦関係が会社の仕事にも影響を与えることを経験した。今では「妻の言うことにムッとならない。ムッと思うことはもったいない。チャンスと思い、怒らず、自分磨きをしよう」と思うようにしている。
・私が34歳のときに妻は29歳で結婚。妻は看護師、夜勤や準夜勤があり、子供の世話や仕事で大変だった。私は、建設会社の工事部長をしてきたが、土曜日曜も休めないことが多く、飲みに行く機会も多かった。子供の学校行事には、「全然何もしなかった」と言われている。
・家に帰ると妻から小言を言われる。面白くないので、だんだん口をきかないようになり、家に帰らないようになる。飲み屋さんに行って、自分の話を聞いてくれる人の所へ通うようになった。仕事にも集中できず、悶々とした日々を過ごした。このころ離婚も考え、大変な状態だった。しかし、妻や家族のことを考えたら、離婚してはいけないと思った。
・夫婦関係と会社の仕事は繋がっている。会社の中で、従業員に当たったり、人間関係がうまくいかない。1年に3名入社したが、3名退社したこともある。従業員が私と口をきかないこともあった。
・倫理法人会には2008年3月に入会した。元の会社の同僚から紹介された。モーニングセミナーに通っていたが、家庭の問題はなかなか解消できなかった。このため妻との件について倫理指導を受けた。すると、「奥さんから相談されたことを、聞いているふりをして無視してほったらかしていることはないか。」と聞かれ、思い当たることがあった。さらに「奥様が不満に思っていることやしてほしいことを聞いて、喜んですぐにやってあげなさい」と指導を受けた。
・翌日から、即行で実践した。①夜勤のときに妻が通る家から駐車場までの道が暗いので街灯を取り付けた、②家の周りの窓に目隠しをした、③郵便受けが壊れていたので修理した。この三つを即やったら、妻に「ありがとうね」と言っていただいた。この実践を通してそれまでの自分の態度を反省することができた。
・妻の話を聞いてあげる実践と、休みの日に一緒に買い物に行ったり、時々外食をするようになった。すると妻が「社長として身なりをきちんとした方がよい」と言って洋服を買ってくれた。妻がとてもやさしいことに気づいた。そこに気づいてから、妻から小言を言われても気にならなくなった。離婚しなくて良かったとつくづく思っている。
・妻との仲が良くなると、会社の人間関係が良くなってきた。従業員を怒らなくてもよくなる。こういう個性があるから、その個性を伸ばしてあげようと変わってきた。人間関係がうまくいくかいかないかは、夫婦関係が基本である。妻の良いところが見えてきたら、飲み屋に行かなくてもよくなった。
・仕事の面において、CSハウジングで働いて良かったと社員に言っていただけるような会社づくりを目指す。経営力を磨き、人間力を磨くのは、筋力をつけるためにトレーニングセンターにいくことに似ている。これからもっと真剣にモーニングセミナーに通って心を磨いていくつもりである。ご清聴ありがとうございました。