熊本県倫理法人会

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7月11

【社長の器を大きくするために必要なこと】熊本市南 経営者モーニングセミナー

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講話者:一般社団法人 倫理研究所 法人スーパーバイザー (株)福岡工務店 代表取締役 福岡敬貢 氏

テーマ:「聴く実践が効く

2023年7月11日(火)、第515回経営者モーニングセミナーが開催されました。

 

本日は、研究所より福岡法人スーパーバイザーをお迎えしての経営者モーニングセミナー。昨夜の倫理経営基礎講座から引き続きお世話になりました。お父様の死から若干25歳で会社を継ぐことになった福岡氏。たまたま机の上にあった「職場の教養」を目にして、これを取り寄せてくれと総務に言ったことから入会。10年の幽霊会員期間を経てモーニングセミナーに参加するようになり、経営悪化の兆しを感じた時に倫理指導を受けられ、聞く実践を行って状況が改善されたとのことでした。

 

話を聞く=受け入れる

会社は順調。土木の会社なので、社員は男性ばっかり。社員から相談を受けると、結論だけを伝えていた。家に帰っても仕事モードのまま妻の話を聞き、結論だけを話していた。嫁が嫁姑関係の悪化を話ても、それはお前たちの問題とバサッと切っていた。母とは喧嘩口調で話しても喧嘩にはならないが、ある時表情がいつもと違うと感じた。子どもにもその違和感を覚えたが、会社が順調なので特に気にはならなかった。しかし、仕事が十分にあるのに、売上げが半減するんじゃないかという時期があり、倫理指導を受けた。実は、以前にも倫理指導を受けたことが3回あり、指導内容は全て「妻の話を聞きなさい」だった。初めて真剣に妻の話を聞いてみようと思った。責め心は身近な人にこそ芽生える。妻は掃除が苦手で、そのことを私は責めていた。休日に散らかっているものを全部捨てて喧嘩にもなった。そのことを申し訳なかったなと本当に思って家に帰ると家が綺麗に片付いている。私の心が変わった瞬間に妻の心が変わった。話を真剣に聞くと「結婚して初めて話を聞いてもらった」と言っていた。その年は売上げは半減したが何とかトントンに。翌年は業績がV字回復した。分析しても理由はわからない。これを機に社員からの相談も思い直し、本当に納得してくれてたのかに疑問を持った。社長が定めた目標設定や道のりが一番の近道であるはずだが、社員の声に耳を傾け、一見回り道のように感じることもあるかもしれないが、逆にそれが早く着く道の場合もある。会社は社長の器以上には大きくならないとよく聞くが、この受け入れる心が社長の「器」ではないかと思う。受け入れる心がないと組織は発展していかない。

 

聞く→聴く→訊く(きく)

一番身近なところで器は磨かれる。会社の業績が良くなると自分の気持ちも緩み、また話を聞かなくなっている(らしい)。指導を受けた後は心から聞いているつもりなのに、妻は聞いていないと言う。すると、聞くの先に聴くという言葉があると知り、その先もあるんじゃないかと思って調べたら「訊く」という言葉に行きついた。辞書で調べると「問う、尋ねる」という意味で、「聞き出す」という意味も含まれる。そういえば指導の中で「そうだよね」という肯定も否定もしない言葉を使ってくださいと言われていたのを思い出した。妻が言うことを違うと思っても「そうだよね」と受け入れていたら、嫁姑問題は解決した。子どもも道から外れたら、最初は愛情を持って引き戻そうとするが、その内言うことを聞かない子供に憎悪の気持ちさえ抱くようになったりする。それを肯定も否定もしない聞き方をするだけで、指一本触れなくても変わっていく。そうだったね、大変だったねという言葉でどんどん良くなっていく。本当に聞くということは、肯定も否定もせずに全てを受け入れること。相手が聞いてもらったと思わなければ聞いたことにはならない。社員からも聞いたことは全て受け入れないといけない。そうしないと社員が納得して動かないのではないかと思った。形だけでなく心の有り様が見えない形で伝わっている。身近であればあるほど伝わる。常に感謝の気持ちを持っていないと、子どもにも社員にも伝わる。ちゃんと聞く、受けれないと社長の器は大きくならない。受け入れるということと、訊くということの奥深さを知った。

 

会長挨拶、福岡法人スーパーバイザーと同じように私も若くして父が亡くなり会社を継ぐことになった。教えてくれる人が亡くなって、どれだけ他の人に耳を傾けることができるかによって救われたとのこと。

 

会員スピーチは西本会員。まだ入会して日が浅いので実践はしていないが、職場の教養は毎日目を通している。その中で「すぐに実践しましょう」という話を読み、今までの自分に足りないことだったと気づいた。この作業が終わって連絡しようと思ったら、連絡する前にお客様から進捗状況を確認されたりする。スムーズにいっていたのに、報告を少し遅らせただけで台無しになる。自分がいかにそれができてなかったかを反省し、これからも学んで実践していこうと思う。

 

本日は45名のご出席をいただきました。ご参加いただきました皆様、早朝より誠にありがとうございます。

 

以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太(有限会社CAM建築設計事務所)がお送りいたしました。

また来週、サイナラ~。

 

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