熊本県倫理法人会

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4月14

【水俣芦北】宗雲幹久・熊本東専任幹事がMS講話

熊本県 水俣芦北倫理法人会モーニングセミナー

令和5412日のモーニングセミナーでは、熊本東倫理法人会 宗雲幹久・専任幹事((株)ラジカル代表取締役)が「会社は社長の器以上に大きくならない」をテーマに講話を行いました。倫理を4年間学んで、成長された事業体験を聞いてとても感動しました。以下は、講話の抜粋です。

私は、半導体の精密加工の仕事をしている。熊本市内に住んでいるが、工場は宮崎県都城市にある。製品を京セラさん等に受注していただいている会社です。

倫理法人会に入会したきっかけは、従業員の教育に力を入れようとしていた時。社員をいろいろなセミナーに参加させてもなかなか変わらないので、ネットでモチベーションが高い倫理法人会を見つけ、そこに従業員を送ろうと思っていた。

熊本東倫理法人会のモーニングセミナー会場に近かったので、飛び込みで5時半ごろに行くと、「ハイ!ハイ!」という挨拶実習の声を聞いて、「これはやばい…」と思って帰った。あとで自分が負けた気がした。翌週にリベンジして行ったら、一番前の席に案内された。その時の講話が「会社は社長の器以上に大きくならない。会社を大きくしたいと思うなら、社長が勉強しないといけない」と言われた。この方は、私のために福岡から来られたと思うくらい、私にピッタリの講話でした。

しかし、入会申込書にサインしなかった。「本当か?」と疑った。その後毎週MSに通い朝食会にも参加した。そして、靴並べや率先して挨拶することの実践をしてみた。すると、都城の社員たちの様子が変わってきた。何も話していないのに、目標のグラフを作成して業績アップのため取り組んでいた。私が成長した分だけ、社員が仕事をしていると気づいた。

3か月くらい経過して、突然従業員が辞めることになり、工場長から言い訳の説明があると予想していた。ところが、工場長は「彼の分はみんなでカバーするので、目標は達成できます」と言った。メチャ変わったと思った。それで、倫理法人会の入会申込書を書いた。

倫理に入る前、2002年に会社を設立し、順調に発展していた。2008年のリーマンショックで大きい影響を受け、売り上げが10分の1に減った。何とかしようともがいたがどうにもならなかった。ほぼ1年社長の給与はなかった。奥さんから「私達、何を食べればいいの?」と言われる始末で、家に帰ると毎日夫婦喧嘩していた。私は私で、「こんなにきつい状況で一生懸命頑張っているのに、なぜわかってくれないの?リーマンショックで何故会社がこんな目に遭わなければならないの?」と外に原因を求めていた。

従業員も去り、取引先も去り、最後は銀行も去っていった。保証協会に直接返済する状況に落ち込み、倒産する一歩手前でした。そうした中で苦難がきた。息子が中学校に行かなくなった。このことで家庭に目を向けるようになり、奥さんと子供のことで話し合うことになった。するとだんだん子供もよくなり、高校は通信制に行き、大学にも通えるようになった。

その後、次の苦難が訪れた。下の娘が中学に入って登校拒否になった。それまで明るかった娘なのでまさか?と思った。娘には、「学校に行かなくて良い。何をしても良い」と言った。娘はインターネットやゲームばかりしていた。とんでいる娘なので世界中に友達をつくっていた。家の中はすごく明るかった。その頃から京セラの仕事が入りだし、会社の業績も良くなり、通常返済に戻り始めた。

当時は、なぜ業績が回復したか理由が分からなかったが、倫理を学んでから「経営の第一歩は、夫婦愛和だよ」と聞いてなるほどと思った。今、会社があるのは、子供たちのおかげである。「お父さん、このままだったら、会社もあなたの人生も終わるよ」と子供たちが、身をもって教えてくれた。私は、倫理法人会に入ってそれを知った時に涙がでました。(以下省略)ご清聴ありがとうございました。

この講話文は、講話者の承諾をいただいて掲載しています。