【仕事のビジョン】熊本市南 経営者モーニングセミナー
講話者:肥後製油株式会社 代表取締役 高木浩二 氏
テーマ:「あきらめない」
2022年12月6日(火)、第486回 経営者モーニングセミナーが開催されました。
本日は、肥後製油株式会社の髙木様をお迎えしての経営者モーニングセミナー。継ぐつもりもなかった家業を継ぐことになり、お父様の天の声に耳を傾け、原点回帰を心に決められました。今日はお時間が足らずに全てをお話いただくことはできませんでしたが、再度他単会にて講話をしていただくことになりました。
一生懸命やっても売上が伸びない
家業を継ぐつもりはなく県外で働いていた。20代中盤~後半頃にはいつかは熊本に戻らないといけないと考えるようになっていた。おふくろから、いつ帰ってくるとか、墓は誰が守るとか、などと言われ、年々両親も衰えているところを見て、熊本に帰って家業を継がずに就職しようと思っていた。帰ってしばらく親父の仕事の手伝いをすることになり、そのままなあなあで肥後製油に入っていった。今日の講話のテーマでもある「あきらめない」。私は頭が悪いので、わからないことがわからないタイプ。前職で、残業305.5時間でほぼ家に帰らず仕事をしていた時期があり、根性で2~3年は仕事をしていた。その一つの要素として中学校時代の部活がある。当時は野球部の先生はおらず、先輩の理不尽なしごきに耐えることが練習だった。高校は練習はきついが、きちんとした練習だったので精神的には全然きつくなかった。サラリーマン時代は何の業務でもこなしていた。ある日、親父から肥料を売りに営業に行ってこいと言われ、どこに行けばと聞き返すとお茶屋に行けと。私はタウンページでお茶屋さんを見つけて、1件1件訪問して回った。しかし、売り上げは下がっていく。考えるとみんな一生懸命やっているのに売り上げは下がっていた時代だった。私も時代のせいだと思っていたが、結局考え方が原因だった。
ビジョンと出会い
親父の代で高度成長期は終わり、安定期に。大津町はニコニコ堂が大型店舗を出すなど商流が変わった。地元のものを買うことが主流だったのが、大手の安いものを買うようになった。どうにかお得意さんを守らなければということで、利益を低くして売った。競争は激化の一途。色んなものを売ったりしても売上は横ばい、利益は加工。そんな中で親父が病気になり介護を5年ほど経験。それでもどうにかなるだろうと思っていた。親父が亡くなって1年経った頃、私がパソコンで作業をしていると、「なんばしよっとか」という親父の声が聞こえた。その瞬間に私は原点に帰ろうと思った。そのことを嫁にも伝えた。新しい商品とかパッケージとかを変えたり、自分たちで考えてやってみるが売れる気配はゼロ。ある人にビジョンを持たないとダメと言われ、地元と健康をテーマに掲げてやろうと決めたが何をしていいかわからなかった。しかし、熊大の教授に菜種油の研究をしている人がいて、声がかかった。サラダ油は製油しすぎて機能性が低下している、ガンにならない油を作ろうと方向性が決まった。
会長挨拶、今日は未会員様のご紹介、会員様のお誕生日、皆勤賞表彰と目白押しでした。
本日は、35名のご出席をいただきました!
早朝よりご参加、誠にありがとうございます!
以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太(有限会社CAM建築設計事務所)がお送りいたしました。
また来週、サイナラ~。