【本(もと)とは何か】熊本市南 経営者モーニングセミナー
講話者:一般社団法人 倫理研究所 研究員 鶴川宗弘 氏
テーマ:「本を忘れず」
2022年11月8日(火)、第483回 経営者モーニングセミナーが開催されました。
本日は、研究所から鶴川研究員をお招きしてのモーニングセミナー。九州・沖縄方面4年目とのことでしたが、初の熊本市南での講話とのことで、待望の回となりました。今回は、ご自分が結婚するまで、結婚してからの出来事を通して、本を忘れないことが大切だということをお伝えいただきました。
家庭での順番は夫婦が先
「本を忘れず、末を乱さず」。栞には「本」について3つ書いてある。1つは「初心」、2つは「恩」、3つは「両親」。「初心」についてお話します。私は2年前に41歳で結婚しました。研究所で40代まで結婚しないのはレアケース。倫理法人会は、結婚の話となるととてもお世話を焼く人が多く、今まで20人以上紹介されたが、紹介する人が当事者以上に盛り上がっていた。私は結婚する相手は、優しくて気立てが良くて料理が上手な女性が良いと思っていたが、それを捨てる実践として、今度出会った人と結婚すると決めた。旭川にいる研究員からいい人がいると紹介してくれた。2年前は九州・沖縄方面の担当であり、日本縦断で会いに行った。私の話を素直に聞いてくれる方で、月に1回会いに行った(もちろん、日本縦断)。付き合って半年で結婚、3ヵ月で身ごもり、長男が誕生したが、新生児一過性多呼吸症とのこと。原因はハッキリとはわからないが、妊娠期間中に妻が軽度の糖尿病だったことが原因だったかもしれないとのこと。妻に「自己管理がしっかりできていなかったからこうなったんだ」と責め心を持ち、研究員なのになんでこうなったんだと思った。これは指導を受けた方が良いと思い、和田局長に倫理指導をお願いした。「鶴、今子どものことばかり心配していないか。もっと大事なことがあるだろう。一生懸命産んでくれた奥様にありがとうと伝えなければいけないんじゃないか」と指導され、妻にありがとうの言葉さえ伝えていなかったことに気が付いた。妻に感謝の気持ちを伝えたところ、大粒の涙を流した。妻は自分自身を責めていた。お互い抱き合ってこれからもどうぞ宜しくお願いします、何があっても2人力を合わせてやっていきましょうと誓った。息子の容態は日に日に良くなっていき、今では何の問題も無い。高度な医療を受けたので、請求額は140万円になったが、子ども手当と保険で相殺された。見えない大きな力で支えられていると感じた。家庭での順番は夫婦が先。夫婦の心が一致していれば息子はスクスクと育っていく。結婚当時の初心を思い出させてくれた体験でした。
見亡くなった父への「親孝行」
「本」の3つ目は「両親」。父の話をしたいと思う。父は今から17年前に亡くなった。顔に黄疸が出てすぐ手術、その時は一命を取り留めた。父は家庭倫理の会に参加し始めて、最後は土浦市倫理法人会の会長になったが、会長任期中にガンが再発し亡くなった。父は丸山敏雄伝を愛読書にしていた。それは今でも父の形見として大事に持っている。研究員の先輩に、「生きている母に親孝行はできるが、亡くなった父に今から親孝行ができるか」と聞くと、「君のお父さんが望んでいることを実らせていく人生を歩むことが親孝行になる」とのこと。具体的には、1.兄弟仲良く、2.立派に(偉くなれということではなく、人の役に立ってほしいということ)、3.健康で、4.幸せに暮らして欲しい、5.長生きして欲しい、親が子どもに願うことはこの5つだと教えてくれた。これをセルフチェックで是非使って欲しい。それを考えることが第一の親孝行になります。
会長挨拶、「苦しくったって~♪」(エースを狙えの替え歌)、研究員の方の前で歌うのは怒られるのではないかと思うが、これも自己革新だと思ってやっているとのこと。
会員スピーチは、明石会員。倫理法人会に入会したキッカケは堤さん。熊本市は世界で1,000番目のフェアトレードシティ。この活動をやり続けて10年。10年目は熊本地震、お店の火災、怪我と苦難続きだった。倫理法人会に入会しようと思ったキッカケは、みんなが実行している姿を見たから。今思えば、10年で何もできなかった、達成したような気がしていた。フェアトレードはSDGs、誰も取り残さない貿易。私がそれを伝えきれなかったのは、お辞儀とか人の目を見て話すとか、基本的なことが実行できてなかったかもしれないと思うようになった、とのこと。
本日は、40名のご出席をいただきました!
早朝よりご参加、誠にありがとうございます!
以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太(有限会社CAM建築設計事務所)がお送りいたしました。
また来週、サイナラ~。