【自分の役割】熊本市南 経営者モーニングセミナー
講話者：一般社団法人 倫理研究所 坂元一成 研究員
テーマ：「栞に学ぶ」
2022年10月20日（火）、第480回 経営者モーニングセミナーが開催されました。
本日は、倫理研究所より坂本研究員（九州・沖縄方面副方面長）をお招きしてのモーニングセミナー。前日夜には倫理経営基礎講座の講師を担当していただき、「苦難観の革新」についてご教授いただきました。やはり研究員の方のお話は、倫理を深く、そしてわかりやすく解説いただけるので、腹落ちしやすく、毎回参加して良かったという気持ちになります。講話の内容も非常にボリュームのあるものでしたが、いくつかピックアップしてご紹介いたします。
役を知り、役に徹し、役を超えない
会社では社長、家庭に戻ったら妻と母、夫と父、倫理法人会では与えられたお役。行く先々で役割が変わる。これを自覚して演じているかが問われる。会社では社長、家庭でも社長、倫理法人会でも会長がいらっしゃるのに社長みたいな態度でいらっしゃいませんか、と問われている。ある女性の会員さんが倫理指導を受けた時の話。息子が中学校に入学してから、引きこもりになった。最初は自分を責めたが、時間が経つにつれ、もっと息子に言い聞かせて欲しいと夫を責めだした。倫理指導の際に、「あなたの最初の役割は何ですか？」と問われたそうです。夫婦になったことが先で、後から子どもが生まれて母親になりましたよね。ということは、妻という役割の方が先です。母の役割が一番優先になっていませんか？妻の役割が先なので、旦那様のいいところを100個書き出す実践を勧められたとのこと。早速、実践を始められたのですが、2つ書いてギブアップしたそうです（笑）。不満なところはたくさん出てくるのに、良いところは書けない。過去を振り返ると、結婚して奥様は大病を患ったそうで、もっと家庭を助けないといけないという理由で旦那様は転職した。旦那様は若くして両親を亡くしているので、自分の両親をとても大切にしていた。もっと息子に言って聞かせて欲しいと思っていたが、おおらかで子育てに関しては奥様を信頼して任せてくれていた。というような思いに至り、それから旦那様の良いところを100個書き上げたそうです。そして、息子さんが引きこもりになって2年ほど経った。奥様が参加された富士高原研修所の経営者セミナーで見た一対の夫婦滝を見て、旦那様と共に歩んで行こうと心に誓った。すると携帯が鳴り、旦那様から「息子が今朝、自分で学校に行った」とのこと。奥様の心が変わった瞬間に子どもが変わった。もしかしたら、子どもが失敗から学ぶことを心配してお世話しすぎたのかもしれない。まず、目の前の役割に徹する（今回の場合は妻の役割に徹する）ことで状況が改善した実例でした。
相談されない相談役
繰り返しますが、会社、家庭、倫理法人会、行く先々で役割は違う。ある倫理法人会の相談役の方から「相談役なのに相談されない」と愚痴をこぼしていた。色々聞いてみると、直前期まで会長をしていたこともあり、会長や幹事に指南してしまっている。ある日、「良かれと思って指南していたことが、みんなの成長を止めているんではないか」と思ったとのこと。これは会社でも一緒だったと。倫理法人会でも会社でも同じことをしていたなと気づいたそうです。相談役になって初めて、倫理法人会での気づきはそのまま会社で活かせることに気が付いた。役に徹していたつもりだったけど、役を超えてしまった。会長の仕事を取ろうとしたり、幹事の仕事を取ろうとしていた。改めて役から学ぶことはたくさんあると感じたとのことでした。しかし、役を超えることは、役に徹さないと役を超えないということでもある。役に徹したからこそ役を超え、後から反省して役を知ることになった実例でした。
会長挨拶、今日の輪読「人生神劇」は文言から難しいが、29歳で父を亡くし家業を継いだ自分の過去を考えたら、自分が主役で自分で切り開いてきたなぁと思ったとのこと。
会員スピーチは北里幹事。今日は倫理法人会は続けて欲しいと伝えたかった。昨日の基礎講座の後の懇親会で須崎幹事とお話した。須崎幹事は一度倫理法人会を退会して、再入会していただいた。当時、私が普及拡大委員長、須崎幹事が普及拡大委員の関係だった。コミュニケーションがうまく取れずに須崎幹事が退会されたので、すごく心残りだった。昨日の懇親会でそのことを須崎幹事にお話しすると、須崎幹事は「思い出しちゃうね、これから頑張ろうね」と涙を流してくれた。言えないタイミングがあっても、続けてきたから言えるタイミングが来た。皆さんも続けてみてくださいとのこと。
本日は、32名のご出席をいただきました！
早朝よりご参加、誠にありがとうございます！
以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太（有限会社CAM建築設計事務所）がお送りいたしました。
また来週、サイナラ～。