熊本県倫理法人会

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8月09

【縦の敬慈、横の愛和】熊本市南 経営者モーニングセミナー

講話者:熊本市南倫理法人会 小田原章 幹事

テーマ:「父の願いを、そして母の祈りを」

2022年8月9日(火)、第471回 経営者モーニングセミナーが開催されました。

今回は、毎週モーニングセミナー前に開催されている、朝礼の様子もお伝えします。

 

リーダーを中心に一列で行います。指先まで神経を尖らせ、気を付けの姿勢を保っています。

 

朝の挨拶担当、田代幹事。ハリのある声で全体に活力を与えます。

 

挨拶実習担当、上土井幹事。挨拶の実習と発声で、参加者をお迎えする準備を整えます。

 

幹事向けの会長挨拶。会長の意思を皆で共有する時間です。

 

本日は、当単会研修リーダーの小田原章幹事にご講話いただきました。小田原幹事は、当単会内の九州学院OBチームの副将的存在。お住まいの地域ではPTA会長も務め、事業も社会貢献も行っていらっしゃる素晴らしい人です。旅行事業はコロナで停滞したが、そのおかげで時間が増え、様々なことに「思いを馳せる」時間ができたとのこと。その中でも今回はご自身のお父様のこと、同じPTAの役員さんのお子様が水難事故で亡くなられたことについて話していただきました。

 

父とつながるキッカケをつくってくれたコロナ

父のことは嫌いだった。理由は酒を飲んで暴れるから。父はトヨタのディーラーで営業をしており、成績が良かった。仕事でストレスを溜め、家で爆発していたのだと思う。トヨタのディーラーを辞めてからは、転職を繰り返す。トヨタのディーラーが結果を評価してくれるから一番良かったと聞いている。今思えば不器用な父なりに私のことを可愛がってくれたと思う。当時喫茶店に置いてあったテーブルゲームを買ってくれたり、今は時効だと思うが、バイクを買ってきたので、近くの信号のところまで乗って行け(当時、中学生)であったりだとか(笑)。私が卒業した高校は九州学院高校だったが、途中家計が厳しく、寮から通学に変えてくれと頼まれた。父は県外の工場に出稼ぎに行き、その送迎に母と一緒に行ったことを覚えている。就職活動で何となく車の営業をしようと思って、父と同じトヨタのディーラーに就職した。社長になるつもりで働いたので、足も引っ張られながら結果を残し評価をいただいた。しかし、成績が上がっても嬉しくない自分に気づき、辞表を提出。そのことを父は残念がっていた。コロナで仕事には影響が出たが、父に思いを馳せることができた。寮を出て通学に変えてくれと言った時の父の寂しそうな顔を思い出し、自分も子どもに対して自分がしたような苦労はしてほしくないとの思いに至り、父とつながることができた。

 

「共に生きていく」という思い

娘が通っている小学校のPTA会長になった。前任者が地域のレジェンド的存在だったのでプレッシャーがあったが、自分なりに組織化して始めた。校長先生から電話がかかり、橋の下で子どもが水難事故にあった、うちの生徒かもしれないとのこと。現場に行くと、同じPTAの役員をされている方のお子さんだということがわかった。学校に集まって千羽鶴を折ることを決めた。一度、先生から電話があった時は「心臓が止まったけど蘇生した」とのこと。回復を祈ったが、その子は2度の蘇生を繰り返し亡くなった。葬儀は地元の葬儀社だった。お母さんは「たくさんの方に葬儀に来て欲しいけど、コロナだから・・・」と。この時私は12歳のお子様を亡くされた方がコロナのことを気遣わなければいけないのかと思った。私はそのご家族の尊厳のために来る来ないは当人で判断して来てくださいと保護者に一斉メールを送信した。葬儀はPTAの役員で手伝い、計500名以上が訪れた。後日行われた運動会(校長先生は運動会をするかしないかを悩まれたが、ご両親の希望で開催を決めたとのこと)では、6年生が躍るよさこいソーラン節の際、5分間程度の機材トラブルがあり時間が止まったが、6年生はピタっと止まっていた。その場面がとても神々しく見えた。お母さんはその踊りを見ることができなかったが、役員みんなで寄り添った。事故現場には県議に相談し、救助用の浮き輪を設置してもらった。ご両親になんとか元気になってもらいたいと思い、研究所の中西さんが来熊された際に倫理指導を受けた。まだ亡くなって3ヵ月しかたってない、元気になるのは無理、みんなでサポートしていくしかないとのことだった。私は早く元気になって欲しいと思っていたが、同じ地域に住むもの同士、共に生きていくという思いになった。追悼式をやった際は、私が代表して追悼の意を読んだ。私の願いはご両親の夢枕に立って幸せでしたと伝えてあげてくださいと読んだ。事故から2年が経ちました。亡き人の話をすると供養になるとのことだったので、ご両親にはこの場でお子さんの話をすることを伝えてきた。

 

会長挨拶、講話者の小田原幹事のポーカーフェイス(動じないという意味)を見習いたいとのこと。

 

会員スピーチは田中会員。4週前の山田朝日さんが講話されたモーニングセミナーから欠かさず参加している。高校卒業後、内装業に就職。独立して現在は13名体制。倫理で良く言われる家族は仲が良いと思う。行ってきますのチューは欠かさずやっている。しかし、倫理を学んで自分に足りないことにも気が付く。自分の会社で一生働くというのは難しいと感じている。今後も参加し続けて良い会社を作っていけたらと思う。

 

本日は、34名の方にご来場いただきました、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございます。

 

以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太(有限会社CAM建築設計事務所)がお送りいたしました。

また来週、サイナラ~。