【水俣芦北】村上尊宣・県会長がMSで事業体験報告
「人の喜び我が喜び経営~倫理で救われた我が人生~」
6月1日(水)のモーニングセミナーは、倫理経営インストラクター、熊本県倫理法人会 村上尊宣・会長((株)エコファクトリー 代表取締役会長)が、「人の喜び我が喜び経営~倫理で救われた我が人生~」と題して講話を行いました。以下は講話の抜粋です。
1965年、農家の長男として生まれました。3年後に母が亡くなり、その直後には父が心の病気になり、村上家に苦難が訪れました。父が病院に入退院を繰り返す中で、祖父に厳格に育てられました。小川工業高校の建築科を卒業して、地元の建築会社に就職して建築設計の仕事をしました。31歳のときに独立しました。
キラリと光る会社は、「人の喜びわが喜び」として仕事をします。どんどん仕事が入ってきます。独立したばかりの頃は、そういうことがまったくわかりませんでした。
アートポリスの賞を3度受けて、周りからもてはやされる
無我夢中で働きました。世の中に自分の建築物を出すとき、昼夜を問わず一生懸命仕事をしました。そして優秀な建築物に与えられるアートポリスの賞を受賞することができました。いきなり賞を取りました。34歳になって、大きなビルを設計し建設しました。そして、35歳の時に6階建てのビルを建て、本社ビルも出来ました。アートポリスの賞も3度受けて、周りからもてはやされるようになりました。
ある経営者団体から声がかかり入会しました。会員の方は年配の会長さんが多く、若い人は少ない会でした。夜な夜な夜の華やかな世界が私を待っていました。ところが、家庭では朝遅く起きて、出勤は社員さんより遅いわけです。会社に憧れて就職してきた社員が、すぐに辞めていくようなありさまでした。
午前様で自宅に帰ったりすることが多かったのですが、たまに早く帰っても子供たちはそれまで楽しそうに話していたのに、私が家に入るとさっといなくなるような状態だったのです。
会社では、毎月毎月人件費やさまざまな経費を支払っているので、社員をワーワー言って叱り、売り上げを伸ばそうと必死でした。会社でも家でも眉間にしわを寄せて生きていました。
そうした中で、明るい高田照三さんという方が来られて、「朝出て来んね。いい会よ」と笑顔で導かれたところが熊本市中央倫理法人会のモーニングセミナーでした。70人くらいの人が集まって朝から勉強されていました。それまでは私は寝ている時間でした。そこには、尊敬する岩永組の会長さんもおられました。すぐに入りたいと思って入会しました。
「仕入先、従業員、お客様のおかげで自分があり、会社がある」
それから毎週モーニングセミナーに通うようになり、倫理経営を実践するようになりました。自己革新して、「万象はわが師」と思えるようになり、自分の気持ちが変わったら、周りも変わってきました。「今自分があるのは、社員のおかげ」と思えるようになりました。靴並べや靴磨きの実践は、人と人との関係をより良くします。靴に対する愛情も芽生えます。靴の有難さがわかります。奥さんの靴まで磨くようになります。「有難う」、「おかげさまで」の気持ちが溢れてきます。
「人の喜びわが喜び経営」をするようになり、「仕入先、従業員、お客様のおかげで自分があり、会社がある」という心持ちに変わり、会社の売り上げも大きく伸びて、全国や海外にも展開できるようになりました。これからも皆さんと切磋琢磨しながら頑張っていきます。
この講話文は講話者のご承諾をいただいて掲載しています。