講話者：熊本市託麻倫理法人会 永田浩美 専任幹事

テーマ：「本（もと）を忘れず～母の愛～」

2022年5月31日（火）、第461回 経営者モーニングセミナーが開催されました。

 

講話を「する」方が成長する

サロンを経営しています。前職が保険の営業をしており、その時に当時県普及拡大委員長の石原氏の会社にご案内をしていたことがきっかけで倫理法人会を知りました。初めて石原氏と名刺交換をした際に、倫理法人会の名刺を渡され、2日後の６時にお誘いを受けました。前日にやっぱり５時２０分に来てくださいと言われ、初めてにも関わらず朝礼から参加し、入会申込書を書いた後にモーニングセミナーを迎えました（笑）。本を忘れず、母の愛というタイトルでお話したいと思います。先日の熊本市南の講師の方もおっしゃっていましたが、講話をすることは、聞いている人よりも話す人が成長すると感じている。

 

延々と話しを聞いてくれた母

双子の兄と妹２人の４人兄弟です。双子＋年子なので、全員同じ学校に通ったので親は大変だったと思います。小中高と吹奏楽部で副部長を務めました。高校３年生の時に自衛隊の音楽隊を見て、審査員のような気持ちで見ていたのであまり感動はしなかったけれど、女性の隊員さんがとてもかっこよく憧れた記憶があります。通っていた高校は進学校だったが、理学療法士の大学と自衛隊の３コースを受験。進路は神様が決めてくれると思ったが、全て合格したので自分で決めないといけなくなった。その時、延々と相談にのってくれたのは母。母は話を聞くだけで、〇〇した方が良いということは一切言わなかった。おそらく、内心は自衛隊には行って欲しくないと思っていたと思う。迷った末に音楽で仕事ができる＆給料は全部貯金できるような環境（だと思っていた笑）があることで、自衛隊に入隊した。朝霞駐屯地に配属になり、初めて東京に行くので母がついてきた。迎えの車に乗り、別れ際は私も号泣、母も号泣。運転手の方に「一緒に乗ってもよかったのに」と言われたが、もういいですと言った（笑）。今まで忙しくしてきたので、母のことを振り返ることはなかったが、講話を依頼されるようになって振り返るようになった。刑務所のような風貌の出入口のところに入っていく娘を見て、母は辛かったんじゃないかと思います。それから自衛隊で研修、富士山の麓で匍匐前進したり、年間１００か所で演奏したり、穴掘りなどの演習もした。

 

死を意識して思ったこと

ある日妹から電話がかかってきて、母が胃がんだと聞いた。胃がんが全快した人を知っていたので、大丈夫と思っていたが、ちょうどその時逸見政孝さんが検査では見つからなかったがんになられた時で、母は余命半年と宣告された。兄はこの時に号泣したそうだが、お葬式では泣かなかった。孫がランドセルを背負うような一番可愛い時期に余命宣告を受けたので、とても辛かったろうと思う。そんな時、自分にもしこりが見つかり乳がんの疑いがあるとのことだった。自分ががんかもしれないと思った時、初めて死を意識した。母よりは長いだろうから言わないでおこうとか思った。その時に考えていたことは、「子どものために何が残せるだろうか」ということ。考えた末、夢を持って生きて欲しいなという願い。だから自分が夢を叶える姿を見せたいと思った。話は飛ぶが、自衛隊を除隊して、母はがんになって初めての正月を迎え、それから２年半生きた。その間に家族の絆も深まったように思う。母は常々富士山に登りたいと言っていた。体調がそれを許さなかったが、遺品整理をしている時に白装束が出てきたので、本気で行きたかったんだろうなと。それを見て、生きているうちに思いっきりやった方がいいと思った。

 

環境が変わってワクワク

自衛隊を除隊後、アクセサリーショップを１年間やった。その後、前々から友達に勧められていた保険会社に入社。その時期に新たなしこりが見つかり、乳がんだった。研修中だったので、研修だけでも受けさせてくれとお願いした。保険会社の社員として初めてやった仕事が自分の保険金給付の請求書だった（笑）。自分ががんを患ったので、がん保険の大切さは身に染みている。これが宿命だと思い、がん保険の大切さを伝えていった。がん保険で表彰されるくらいの成績を残した。11月29日に倫理法人会に入会（同日は父の誕生日）。ご縁を感じる。入会してからは、周りが経営者なので身を置く環境が変わり、経営をやってみたいなという思いが強くなったし、一生働きたいという思いも持った。そんな時、保険の営業先であるダイアナというサロンに通っていて、憧れのチーフと一緒に仕事がしたいと思うようになり、2月14日にダイアナfilをオープン。研修の最後に課題が出され、期日付きの目標を提出しなければならなかった。私は7月21日23人で北海道旅行に行くと書いて提出した。倫理法人会の中でもダイアナが広がっていることが嬉しい。これからは、新しいチーフを育てることもやっていきたい。最後にフルートの演奏をして終わりたいと思います。曲は「ありがとう」（いきものがかり）。母は何も言わずに見守ってくれた。お葬式の時にフルートを吹いて見送ってあげようと思って吹いた曲です。ご清聴ありがとうございました。

 

会長挨拶、昨日娘とランチに行った際に、私が薬を飲もうとした時に、アルバイトの子がスッとお水を出してくれたことにとても感動した。思わず、店長さんに倫理の紹介をした（笑）とのこと。

 

会員スピーチは、山下会員。前日に予習としてYouTubeで鴨頭さんの動画を見てきた。素直に学ぶと夢に近づける、己が変われば環境が変わる、思うだけでは変わらない、実践がなければ変わらない、身近な人から実践すると学んだので、家族と従業員から実践したいと思う。実践無き倫理は倫理に非ず。仕事はYouTubeの動画制作をやっています、とのこと。

 

本日は、38名の方にご来場いただきました。

また、Zoomでは6名のご参加でした、皆さま本日もご参加誠にありがとうございます。

 

以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太（有限会社CAM建築設計事務所）がお送りいたしました。

また来週、サイナラ～。