【水俣芦北】堤泰之・県央副地区長が講話
「倫理との出会いから『話し方の学校』に入校するまで」
4月27日(水)のモーニングセミナーは、熊本県倫理法人会 堤泰之・県央副地区長(㈱リアルサービス代表取締役)が、「倫理との出会いから『話し方の学校』に入校するまで」をテーマに講話を行いました。以下は、講話の抜粋です。
私は、平成20年、熊本中央倫理法人会のモーニングセミナーに2回参加して、腑に落ちるところがあり、入会しました。まだ、会社を立ち上げたばかりで、毎月必死で働き稼いでいました。忙しくて、社員を雇用しても教える暇がなくて、退職していく状態でした。
「先約優先」の実践を徹底して、妻との信頼関係を回復
青年委員長を拝命して、毎週モーニングセミナーに参加するようになり「ハイ」と「先約優先(約束したことは守る)」の実践を徹底しました。それ以前は、先に家族と約束していても後から仕事が入ってきた場合、家族の約束は後回しにしていました。妻は情的な激しい女性なので、こうした私の行動に怒っていましたが、家族との約束を守るようになって、徐々に妻との信頼関係を回復していきました。
社員が5人になり、8~9年目のときに熊本地震が起きました。本震のときに、不動産業はまともに影響を受けました。「アパートが傾いた」とか「エレベータが止まった」など、その日のうちに70本ほど電話がありました。状況確認をして社員さんと連絡を取り、「即行即止」で対応しました。私は塗装業を経験したこともあり、高いところは怖くないので、ブルーシートをかぶせたり、積極的に修理やリフォームの仕事に取り組みました。
私の会社の管理物件についてはしっかり対応できて、2か月ほどで復旧が進みました。するとリフォームしたところが売れ、不動産の売買が回り始めて売り上げが大きく伸びました。社員も増やすことができました。
そして会社を社員に任せて県議選に立候補しました。その頃から経理の事務員さんが私に通帳と印鑑を渡さなくなり、経営が見れない状態になりました。この件で事務員さんと一緒に仕事ができなくなり、退職していただくことになりました。経理のことはほとんどこの事務員さんしか知らなかったので大変でしたが、妻に引き継いでもらって、現在夫婦二人と8人の社員で経営しています。
何を伝えたいのかというマインドが大切ということ
その時、一番自分に足りないものを気づかせていただきました。人に思いを伝えることが苦手ということです。昨年、福岡で講演家・鴨頭嘉人さんの話し方学校が実施されたので、入校して学びました。ポイントは、話し方以前に、自分は何を求めているのか、何を伝えたいのかというマインドが大切ということです。伝えることは、自分の中からしか出てこない。
自分の中を見つめて、本当は何をしたいのか、何を大切にしているのかを表現しなければ物事は伝わらないということです。
また、自分らしく生きることの素晴らしさを知りました。人を認めることの正しい方法は、自分と違うところを褒めてあげること。長所であったり、コンプレックスであったり、それを素直にほめてあげる。いつもと違うところがあったら褒める。違いを認めることで、相手が自分を認めて受け入れてくれるものです。私は、他人より素晴らしいものがあったらほめる、と思っていたので、それを聞いてから心が楽になりました。
あらためて倫理の学び、「明朗」と「愛和」の大切さ、そして倫友の有難さを実感しています。ご清聴ありがとうございました。