講話者：熊本県倫理法人会 村上尊宣 会長

テーマ：「人の喜び我が喜び経営～倫理で救われた我が人生～」

2022年4月12日（火）、第455回 経営者モーニングセミナーが開催されました。

 

私は倫理の普及で救われた一人

県会長の任期もあと少し。熊本県倫理法人会は昨年度で40周年、先輩たちが積み上げてきたものがあるから今の自分があると思っている。入会する前の自分は、社内では経営者として偉そうに立ち振る舞い社員さんがついてこない、家庭では妻と喧嘩ばかりで子ども達からも怖がられていた。夫婦仲が悪いと子育ても上手くいかない。長男が小学生の頃、女の子の鼻にパンチして鼻血を出させた事件があった。今思えば、全て自分の責任だったと思う。会社でも家庭でもいろんな苦難があったが、全てそれを人のせいにしていたと思う。倫理に出会ったのは、この学びが腑に落ちた人が他人にこの学びは良いとお誘いする普及活動の中で、当時熊本市中央倫理法人会に所属されていた髙田照三さん（現在は分封後の熊本市南倫理法人会に所属）から、朝6時の勉強会があるよーとご紹介いただいた。

 

独立から入会まで

独立当初は一人で一生懸命仕事したし、一人の時は仕事がとてもうまくいっていた。徐々に仕事が増え、一人ではできなくなり、従業員を雇いだす。すると今までとは違い、給料や社会保険料、パソコン、複合機等々、維持費が膨らみ、毎月支払いのプレッシャーにさらされた。全部背負う覚悟で365日仕事した。同じような境遇の経営者さんは多いと思う。すると家庭を顧みる余裕は無く、当然夫婦仲はギクシャクする。ホームビデオには私の姿が無く、まるで母子家庭の映像のよう。家庭がうまくいかない時は、経営も良くない。当時は苦しい経営を強いられていた。そんな時、髙田照三さんに明るく声をかけていただいたおかげで、モーニングセミナーに参加してみることに。会場には岩永組さん、隈部税理士事務所さん、かどおか歯科医院さんなど、そうそうたるメンバーがいた。早朝から明るく挨拶される皆様に魅力を感じて即入会した。

 

実践で苦難を乗り越える

入会してから先輩に「お役が来たらハイと言って快く受けた方がいいよ」、「家庭と事業が良くなるから」と言われた。活力朝礼も勧められたが、「いや、うちは設計事務所だから」と導入せずにいた。そんな時大苦難が起きた。2棟目の本社ビル（9階建て）を建てる際、義父の会社が倒産して年間売上分の借金がのしかかった。その時は「ありがとうの実践をしたら良い」と聞いた。藁をもすがる気持ちで、常日頃からありがとうと言ったり、思ったり実践を行った。すると感謝するという気持ちに気づき、純情素直な心持ちになった。みんな最初は赤ちゃん。泣きたい時に泣いて、笑いたい時に笑って素直だった。それが大人になるに連れ、我欲がでてきて我がままになっていく。倫理法人会の幹事活動を通して、自分の課題に気づき、実践を行うことで苦難を乗り越えることができた。

 

人の喜び我が喜び経営（倫理経営）

意匠設計事務所として、デザイン重視の建物を建てていたが、お客様から夏は暑いし冬は寒いとクレームがきた。当時の私は正面からは向き合わず、施工した工務店に対応してくれと言っていた。倫理経営では、気づいたらすぐする、お客様が喜ぶサービスをすることが重要。今では、人の喜び我が喜び経営とし、自分の最大の強みとしている。ユニクロの柳井社長は、世界中の人から喜ばれる製品を世に提供しているから成功している。朝寝に打ち勝ち、毎週モーニングセミナーに通うことで、タマネギのように皮が一枚剥がれるごとに綺麗になっていく、そんなイメージ。今では、社員が辞めない会社になった。24名の従業員さん、55社の代理店さん、長男へ事業承継も終え、現在自邸を建て替えてモデルハウスにし、新しい事業に取り組んでいます。

 

会長挨拶、今日の輪読は破約失福。皆約束を守って朝起きをしているこの会場が素晴らしいとのこと。今日は２名の初参加者をお迎えしました。

 

会員スピーチは川口会員。1年前、鴨頭さんのYouTubeを見て独立するしかないと思い、独立。今までは奥さんとは別の仕事をしていたので、特に問題は無かったが、今は一緒に仕事をしているので、ささいなことで喧嘩するようになった。栞の夫婦対鏡はドキッとする。よく学びたいと思う。私が栞で好きな章は運命自招。「やるぞ！」と思える。自分は元半導体の設計をやっていたこともあり、ブートストラップという言葉が好き。パソコンの電源を入れてOSを立ち上げる時の処理のことだが、0から1にすることにワクワクする。倫理は気づきもあるし、不安な時の拠り所としていきたい。

 

本日は、30社34名の会場参加、2名のZoom参加をいただきました。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございます。

 

以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太（有限会社CAM建築設計事務所）がお送りいたしました。

また来週、サイナラ～。