熊本県倫理法人会

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1月18

【我欲を捨て人を思う】熊本市南 経営者モーニングセミナー

講話者:熊本県倫理法人会 相談役 緒方一義 法人アドバイザー

テーマ:「絶望から希望に」

 

今日は結婚50周年、妻のために時間を使う

団塊の世代なので、成績も運動も競争相手がたくさんいた。妻も出会って他の人にとられる前にと早くに結婚。今思えば、ライバルもたくさんいたけど、女性もたくさんいたのであせらなくても良かったなと思う(笑)。私は磯釣りが趣味。6年前、突然妻から一緒に釣りに行こうと言われた。しかもハゼ釣り。私は大きな魚を釣るので物足りないが、妻のためにと思い連れて行った。もちろん妻はエサも触ったことがない。道具を揃え、仕掛けを作り、餌をつけてあげて投げて妻に渡す。釣れるポイントに連れて行っているので、すぐ釣れる。釣り上げた魚から針を取り、また餌をつけて投げて竿を妻に渡す。またすぐ釣れて、針を取り、餌をつけて投げて竿を妻に渡す。その繰り返し。全然自分の釣りができない(笑)。私が倫理を学んでいなかったら、こんなことはできない。誰にとっても大切な時間を妻に与えることが実践。

 

お客様の期待に応えることができれば、競合がいても関係ない

19歳の時、魚の行商を始めた。とにかく稼がないと食べていけなかったので、朝早くから夜遅くまで、365日働いた。お金がだんだん増えていくのが楽しかったが、一生懸命やっているうちにお客様から感謝され、期待され、紹介されるようになって、お金を稼ぐ以上にお客様に喜んでもらおうと思うようになった。しかし、心の片隅には心配ごとが一つ。魚の行商は頑張れば稼げるが、同業の先輩方の島を横取りすることになる。ある日、一本道で私を待ち伏せしていた行商の先輩。「お前は生意気だ、少し遠慮しろ」と言われた。私は独身、先輩は家族持ちなので譲ろうと思い、「先輩が先に回って下さい、私がその後回ります」と言うとそれでOKをもらえた。しかし、先輩が回った後もよく売れる。お客様は私を待ってくれていたのです。その時、お客様の期待に応えることができていれば競合がいても関係が無いのだと思った。

 

お客様に喜んでもらおう<楽して稼ぎたい

妻と一緒に15年頑張った。しかし、頑張った割にはお金が残ってないよねと思った。35歳の時に「もっと楽して稼ぎたい」と思うようになってしまった。今思えば、倫理でいうところの道を踏み外した瞬間だったように思う。「楽して稼ぎたい」と思うようになってから、今まで気づかないことに気づくようになる。ある日、水槽を眺めていると、何かの拍子で一緒に入った小さなカニが大きく成長しているのに気付いた。小さいカニは用途が無いので、おそらく10円/匹ぐらいで仕入れられる。小さいカニを10万匹仕入れて、3年成長させて800円で売ったら、超儲かる。そのようなことを考えていると、悪知恵を働かせている人が寄ってくる。その人たちの紹介もあって、加えて反倫理的なこともやってカニの養殖場を作った。

 

大自然の法則には勝てない

小さいカニを10円で買うことは漁師から喜ばれ、すぐに10万匹ぐらい集まった。カニは何でも食べるので、経営していた飲食店の残飯をばら撒いた。すると、あおさが大量発生し、邪魔なのであおさをとって、砂浜に野積みしていた。腐って臭いがするので、近所からクレームがついたが、養殖がうまくいった暁にはお礼をしますので、とお金で解決しようと思っていた。しかし、3年たってもカニは大きくなるどころか数が減っている。共食いをしていたことが原因。2回目は共食いしないようにもっと餌をばら撒いた。その分あおさも増えた。今考えればあおさも邪魔だと思わずに活用すれば良かった。欲に目がくらむと足元が見えなくなる。2回目の結果も同じく、カニは大きくなっておらず共食いがおきていた。餌よりも、カニの脱皮する皮を食べている。3回目は共食いさせないようにハサミを1本にしてスタートした。3回目も結果は同じ。切ったはずのハサミは脱皮して元通りになっていた。大自然の法則には勝てないと思った。

 

エンジンルームの大爆発

カニの養殖はあきらめたが、カニで儲けることは諦めなかった。私が経営している食事処のカニ専門店は好調だったので、ここを伸ばして、養殖で損した分を取り戻そうと思った。また、悪知恵を働かせる人が来て、中国産・韓国産のカニを安く仕入れて売ると儲かると。その取引のために、足の速い船を買って福岡まで往復していた。ある日、船のエンジンが故障。私は八代工業の機械科卒ということもあり、当時のエンジン程度であれば自分で修理ができた。試運転をしようとした瞬間、エンジンルームは大爆発。私は大きなやけどを負い、慌てて海水をかぶって、海水をかけて火を消し止めた。入院し、やけどは元に戻らないと医者に言われた。

 

我を捨てた瞬間に好転した

入院した時に、「もう十分頑張ったなー」という心境になった。すると、家族の力によって火傷は奇跡的に回復。まさに捨我得全(しゃがとくぜん)だった。

※最後は時間が足りずに具体的な説明はありませんでしたが、我欲を捨てたことによって、状況が好転したとのことでした。

 

会長挨拶、お酒好きで有名な高見会長が月曜と火曜はお酒を飲まない日にしたそうです。理由や結果は後日発表とのこと。自分が変わりたいのであれば、環境を変えること、倫理法人会に参加することで環境も変わりますとのことでした。

 

会員スピーチは、堤泰之県央副地区長。YouTuberの鴨頭さん(練馬区倫理法人会 元会長)の「話し方の学校」に通われた経験をスピーチ。うまくしゃべるかではなくて、本音を言わないと伝わらない(マインドが大切)、承認空間の大切さ(自分を出しても不安にならない雰囲気)、何のために話すのか、自分のために話してないかを意識することが大事とのこと。

 

本日は、33社38名の方にご出席いただきました。ご出席、誠にありがとうございました。

集合写真を各自の席で、食事会は行わず、感想シェア会のみで行いました。

 

以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太(有限会社CAM建築設計事務所)がお送りいたしました。

また来週、サイナラ~。