熊本県倫理法人会

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1月11

【今のうちに外国人を雇う体制を整える】熊本市南 経営者モーニングセミナー

講話者:公益財団法人 国際労務管理財団 理事 吉村郁也 氏

テーマ:労働力不足問題と外国人材の活用

2022年1月11日(火)、第443回 経営者モーニングセミナーが開催されました。

 

国際紛争の背景は資源争奪戦

米中対立の中、日本はその狭間で何とかバランスを取っている状態。中国は人口14億を抱える大市場であり、経済的にも無視できない。国際紛争の背景は資源争奪戦(水、化石燃料、食料、労働力)。中国は一人っ子政策を取っていたため、超高齢化社会の時代がくるのは明確。よって、労働力確保に動くのは明らかである。

 

深刻化する労働力不足にどう備えるか

労働力の争奪戦は各国で行われている中、実は熊本県は外国人労働者の増加率では日本一。原因は、熊本県内の労働人口の流出。外国人労働者では特にベトナム人が多い。ベトナムの人口構成は綺麗なピラミッド型となっているが、就職先が国内だけで賄えないので、労働力を輸出しているような状況。労働人口は、日本は100人に1人が外国人、台湾は30人に1人、日本はまだ外国人労働者に慣れているとはいえない。

 

外国人労働者を受け入れるための課題

外国人人材から熊本が選ばれるためにはどうしたら良いか?現状は、最低賃金の低さから、東京・大阪・名古屋あたりが人気。また、特に人材不足で困っている介護業界も年収の低さからなり手がいない。外国人労働者を頼るなら賃上げが必要。特定技能制度も始まったが、やはり賃金が高い方に流れていく傾向が高いので、まだ熊本に恩恵は薄い。

 

経営者はいかに良い人材を確保するか

外国人を雇おうと思っても、人材を集め、面接し、決まったら日本語研修等々で最低でも7ヵ月はかかる。早めに手を打っておかないと奪い合いになってからではもう遅い。最近はハードルが低いドイツや韓国、台湾に流れている。日本は昔制定された法律の名残があり、ハードルが高いことがネックになっている。外国人を雇うなら対日感情が良い国で、ベトナム・インドネシア・モンゴルなどがお勧めできる。自分たちは闇業者が介在しないしっかりとした人材ネットワークを築き、提供できる体制を整えている。外国人でも優秀な人材はたくさんいる。県内の優秀な人材は流出していくが、外国人の優秀な人材は確保できる。まずは来る未来に向けて、自分の会社が外国人慣れしていることが大事。最後に、国力維持のため外国人の定住政策は必須であると考える。

 

会長挨拶、理事長からの新年挨拶を代読いたしました。コロナ禍にあっても、今できることを確実に実行していきましょうとのこと。

 

今日はイベントDAY(会員様の誕生日を祝う会)でしたが、話に聞き入り撮影を忘れてしまいましたorz

本日は、26社28名の方にご参加いただきました、ありがとうございます。

 

来週はスペシャルモーニングセミナーです。

皆様、万障お繰り合わせの上、奮ってご参加ください。

以上、熊本市南倫理法人会 広報委員 宮村陶太(有限会社CAM建築設計事務所)がお送りいたしました。

また来週、サイナラ~。