熊本県倫理法人会

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2月22

「ピンチをチャンスに」テーマに、土穴由美子・県女性委員長が講話

令和3/2/17(水)熊本県 水俣芦北倫理法人会 モーニングセミナー

 

2月17日、水俣芦北倫理法人会のモーニングセミナーでは、熊本県倫理法人会 土穴由美子・女性委員長(㈱信誠ハウス常務取締役)が、「ピンチをチャンスに」をテーマに話されました。以下は、講話の要旨です。

私は、昭和523月、熊本県立第一高校を卒業後、専修学校の熊本YMCA学院秘書実務科を卒業しました。その後は(財)熊本YMCAの職員として58年まで勤務しました。593月に結婚して11女を授かり専業主婦をしていました。ところが、平成44月、主人が15年間勤務した住宅会社を円満退職して独立したのに伴い、自宅兼事務所で経理の仕事を始めることになりました。

会社は、(株)信誠ハウスと言います。信用と誠意をモットーとして、新築の注文住宅を主にリフォームや土地の分譲や売買などを行っています。設立当初、7歳と5歳の子供を育てながら、経理の仕事を覚えるため一生懸命働きました。宅地建物取引主任者の資格を取り土地の売買もするようになりました。

当時は、銀行OBの方に相談役になっていただき、土曜・日曜も休まず働き、注文住宅の新築工事を受注することができました。お客様の紹介により、10年間は順調に売り上げも伸びていきました。しかし、10年が過ぎると、銀行OBの方が引退されたり、長年働いてきた社員が辞めたり、主人が夜の街を飲み歩いたりするようになっていきました。そして、子供が中学校・高校でいじめに遭い、不登校になったりしました。

子供を必死にケアして、通信制高校のスクーリングに連れて行ったり、忙しい日々を過ごしていました。社内のことが手薄になっていた時に、従業員が数千万円の使い込みをするという事件が発生、創業以来の大ピンチが訪れました。夫は裁判に明け暮れることになり、次第に会社の業績が悪化していくことになりました。

息子が会社に入って、最初は親子で仲良く仕事をしていましたが、だんだん意見が合わなくなり、私は、夫と息子の間に入って仲を取り持つ事が出来ませんでした。そして、息子はついに会社を辞めて出て行くことになりました。私は疲労もあり、風邪をこじらせ、高熱で胸膜肺炎になり2週間入院することになりました。

こうした状況の中で、熊本市倫理法人会からお誘いを受けて、主人がモーニングセミナーに熱心に通うようになりました。「万人幸福の栞」を読み、休まずモーニングセミナーに通う主人の変身ぶりにびっくりし、感心しました。出て行った息子が3年後になって「やはり住宅の仕事がしたいので、戻ってきていいですか」と言ってきました。夫は、倫理法人会のモーニングセミナーに参加することを条件として、息子を受け入れることにしました。親子でモーニングセミナーに通うようになったので、母親である私も、モーニングセミナーに毎週休まず通うようになりました。

会社は徐々に業績を回復し、熊本地震の復興需要もあっていい方向に進んでいきました。会社では、職場の教養を使った活力朝礼を取り入れ、社訓やセブンアクトも唱和しています。昨年、息子が結婚して初孫が生まれました。夫が築いた会社の土台の上で、息子も仕事に邁進するようになりました。

主人も私も、創業の精神に立ちかえり、倫理法人会の心の経営を通して、お客様や社員に感謝を深めていく中で、「ピンチはチャンス」となり、会社も家庭も円満な方向に向かっています。

ご清聴ありがとうございました。

この講話(要旨)は、講師の承諾をいただいて掲載しています。