熊本県倫理法人会

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2月05

富士研チャレンジコース体験語る:吉井和久・水俣芦北専任幹事

令和3/2/3(水)熊本県 水俣芦北倫理法人会 モーニングセミナー

 

2月3日、水俣芦北倫理法人会のモーニングセミナーでは、同会 吉井和久・専任幹事((株)まるごと農場 代表取締役)が、「全集中の富士研報告―覚悟を定める」をテーマに話されました。以下は、講話の要旨です。

富士研に参加したのは、今回で2回目です。「7ACTS(セブンアクト)」を何回も唱和しました。「あいさつ」も「返事」もしっかり練習しました。「気づいたことは、即行即止」では、トイレのスリッパが曲がっていたら揃えたり、徹底して実践しました。「先手は5分前」では、講義の時間などは必ず5分前集合をしました。背筋を伸ばし姿勢を良くして受講しました。5名の人が一つの班でしたが、連帯感も早いうちに作ることができて、あいさつテストも合格、固い友情を結ぶことができて良かったです。

今回の私の解決したい課題は、「覚悟を決めて迷いをなくす」ことでしたが、大きく変わりました。富士研に参加するにあたって、妻の反対が凄かったため、そのことがわだかまりとして残り、妻との関係を見直す3日間になりました。ケーススタディとして語られた講師の話が、とても参考になりました。その講師が倫理指導を受けたときに、「あなたが加害者ですよ」と指摘され、「今のあなたには丁度いい」という指導を受けて、その後、奥様を喜ばせる実践をされたそうです。

私の女房は、おおらかで大雑把なところがあり、その点も講師の奥様と似ていたのです。一緒に農作業をしたあと、玄関に妻の長靴が脱ぎっぱなしにしてあったりします。私は、それを見たら足で蹴飛ばしていました。私は、講師の言葉を聞いて、自分の場合も当てはまり、心に感じるものがありました。自分自身の課題として、妻を喜ばせる実践をしていこうと思っています。

以前に、自分が倫理指導を受けたときに、「奥さんに自分からお話してください」と言われました。仕事の話をしてもわからないと思って言わなかったのですが、改めて、このことを富士研で気づかされました。今では、長靴が脱ぎっぱなしにしてあったら、ちゃんと揃えるようにしています。

最初の富士研に参加した時、チャレンジコースに参加した方の表情が違って見えたので、2回目はチャレンジコースに参加すると決めていました。実際にやってみると、ガタガタ足が震え動かなくなりました。やっとの思いで着替えて、シャワーやぬるいお風呂に入ったりして生き返りました。「愛和のみそぎ」について、『対立から受容へ、競争から創造へー。己に打ち克つというより誰かのために、一切の状況を受け入れる覚悟を体感し』とありますが、冷たい水と対立するのではなく、水をそのまま受け入れるという修行でした。貴重な体験をさせていただきました。

倫理法人会に入会して7年目になります。5年くらいは、納得できないこともありました。農業で受ける苦難が、自然災害によってなされるものであり、倫理の「憂えるから苦難が訪れる」という教えがなかなか納得できませんでした。

ある時に気づきました。「すべての原因は自分にある、と覚悟する。苦難は心の歪みにある。他人から言われると嫌だけど、自分で進んで、自分に足りないのは覚悟であると思うこと」。丸山敏秋理事長のことばに「大転換期には…あきらめの覚悟ではなく、『よかった』『有り難い』『面白い』…と肯定的に受け止め、励みとするのです」とあるのを読んで、キターッと思いました。

苦難を乗り越えられないのは、向き合わないからでした。過去のことや未来のことばかり考えないで、目の前の苦難に向き合い、受け入れることだと学びました。今回のチャレンジコースで、冷たい水を受け入れる覚悟をしたように、腹を据える覚悟をしたいと思います。仏教でも、原因と結果の法則を説いていますが、悪い結果に対しては、悪い原因がある、自分自身の行いにより今の結果がある、それを自分の覚悟として受け入れようと思います。ご清聴ありがとうございました。

この講話は、講師の承諾をいただいて掲載しています。