熊本県倫理法人会

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9月18

大橋武司・法人レクチャラーが講話、「万人幸福 なんて贅沢で素晴らしい教え」

9月16日、水俣芦北倫理法人会のWEBモーニングセミナーは、一般社団法人倫理研究所 大橋武司・法人レクチャラー(㈱あおい警備保障 代表取締役)が、「万人幸福 なんて贅沢で素晴らしい教え」をテーマに語られました。以下は、講話の要旨です。

会社は、工事現場の警備やドライブスルーの車の対応の仕事をしています。早朝の現在も仕事をしている人がいるので、従業員のことを考えて中途半端な活動をしてはいけないと思います。「会社の看板を背負っている」という意識を忘れないようにしています。

平成19年に、株式会社あおい警備保障(現在の会社とは別会社)に入社して働いていましたが、グループ会社の責任者から「警備会社は撤退する」と言われ、21年、私が独立して株式会社あおい警備保障(社名は同じで別会社)を創業することになりました。融資を受けに行きましたが、同じ名前の会社にしたために、融資を受けることができず困ってしまいました。

そうした中、友人の誘いで熊本市中央倫理法人会に入会し、「倫理経営講演会」に参加しました。「得るは捨つるにあり」という講話で、「お金がない時ほど出しなさい」と言われました。それを聞いた私は、「自分がやるべきことをやろう!」と覚悟を固めました。自社の支払いはすべて済ませました。そして、お客様に対して支払いを1か月早めていただくようにお願いしてみました。それまでは、約7割のお客様が2か月後の支払いでした。すると、ほとんどのお客様が理解してくださり、融資を受けなくても人件費を支払うことができました。

この時の実践を通して、筋道が通ることを言えば道が開かれると感じました。支払いは、請求書が来てから1週間以内に振り込んでいます。最初の時点で、会社の基盤ができて良かったと思っています。まだ創業して11年目ですが、当時に比べて、従業員が5倍に増えております。

倫理法人会では、人生の大先輩からも分け隔てなく接していただいています。入会して幹事をしている時、「破約失福」という話を学びました。約束は、先に約束したことを優先するということ(「先約優先」)です。警備の仕事で、お得意様から急な仕事が入っても、先に入っている仕事があればお断りするようにしました。お客様が離れるのではないかと心配しましたが、逆に工程表を先に送ってきて下さるようになり、早めに仕事の予定を組むことができるようになりました。

4年前、熊本地震を経験しました。妻の実家が益城町で家屋が全壊しました。みんなで助け合う中で、人のつながりと有難さを感じました。仕事は、人のためになることをしているわけですが、なかなかできていませんでした。倫理法人会で役を与えられ、役に徹することを学びました。無報酬で人の幸せのためになることを積み重ねてきて、人のためとはどういうことかを理屈抜きで学んでいます。

従業員から、この会社に入って良かったという声やお客様から喜びの声を聞くことが多くなりました。倫理経営の素晴らしさを、これからももっと多くの人々に伝えていこうと思います。ご清聴ありがとうございました。