熊本県倫理法人会

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6月25

県認定レクチャラー 池澤千恵子・熊本北倫理法人会幹事、「『職場の教養』16年」を語る

令和2624日、熊本県水俣芦北倫理法人会 モーニングセミナー

講話:熊本北倫理法人会 池澤千恵子・幹事(医療法人いけざわこどもクリニック

常務理事・看護師長)

テーマ:「ダイバーシティと朝礼の未来~『職場の教養』16年」

 

昭和43年大阪生まれ。沖縄返還の年に、父のふるさとである沖縄に、家族で移住しました。父は事業を始めては失敗を繰り返していたので、母が苦労して私たちを育ててくれました。父の母(祖母)が同居していましたが、認知症、その後脳溢血で寝たきりになり、私の母は7年間祖母の介護をしました。母はよく頑張ったなあ、と思います。

18歳の時、母親を煩わせないで生きるためには、私は看護師になるしかないと思い、福岡に出て、聖マリア病院で働きながら、看護学校に通い、夜は居酒屋でアルバイトをしました。私は、苦労したという思い出はなく、とても楽しかったです。

看護学校を卒業してから就職し、がん病棟に配属されました。遺体を拭く仕事をしながら、「どんな人も裸で亡くなる、あの世には何も持っていけない。生きているうちに大切なことは何だろう」と思うようになり、細胞に染み込むような経験が大事だと考えました。今の私の価値観にも影響を与えています。

ある日、母の主治医から電話があり、「がんが見つかり余命1年です」、と言われました。沖縄に帰って母に親孝行をしようと思って就職活動を始めたときに、主人と出会い、トントン拍子に結婚がきまりました。

平成5年に結婚退職し、10年間専業主婦になりました。できることはすべて自分でやろうと決意して、節約生活をしました。平成14年に熊本県西合志町に「いけざわこどもクリニック」を開院しました。16年に医療法人を設立し、常務理事兼看護師長として勤務しています。

開院と同時に億単位の借金をしたので、一刻も早く返したいと思いました。病院が自宅と一緒だから、主人と二人で夜中も患者さんを受け付け、24時間働きました。喜んで働きました。どんどん患者さんが来ました。1日40人くらいの患者さんを想定していましたが、2.5倍の100人を連日突破していました。法人化してから、目線が変わり、スタッフの言動が一つ一つ気になるようになり、「いい病院をつくろう」と思いました。たくさんの病院を訪問して、どのような教育をしているか聞いて回りました。

ある病院を訪問した時、「こんにちは」の挨拶を聞いて、衝撃が走りました。今までに聞いたことのない「こんにちは」でした。何かやっていると直感しました。そこでは、朝礼で『職場の教養』を使っていました。今から16年前の『職場の教養』との出会いでした。すぐに倫理法人会に入会し、『職場の教養』を使って朝礼をするようにしました。最初は反発もありましたが、いろいろな工夫を重ね、現在のやり方に至っています。

2年前から、モーニングセミナーに通うようになり、「7アクト」や「万人幸福の栞」の凄さを痛感しています。病院の朝礼でも「3分スピーチ」を取り入れたり、毎日『職場の教養』の感想を書いてもらい掲示するようになってから、スタッフがめきめきと成長するようになりました。

また朝礼発表会に参加し、大きな気づきがありました。スナックの方や建設現場で働く外国人労働者の朝礼を見て、考え方が大きく変わりました。それまで私は職員に対して「もっと大きな声で挨拶実習をして欲しい」「もっとハキハキして欲しい」と思っていましたが、私たちの仕事は病気になった患者さんに寄り添うことです。一辺倒の朝礼ではなく、職種にあった朝礼を今後は行なっていこうと思います。

「教養」とは、自分の判断で行動できることであり、自由になるための技である、と学びました。人は、自分にある良心でいいと思ったことを行い、仲間の考え方にも耳を傾け、自分にない考え方を受け入れていくことが大切だと思います。今では、自分の良心で働くすばらしさを実感しています。ご清聴ありがとうございました。